女子テニスのサン・マロ・オープン35(フランス/サン・マロ、レッドクレー、WTA125)は4日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
大坂なおみが世界ランク515位の
K・ユヴァン(スロベニア)を6-1, 7-5のストレートで下し優勝を飾るとともに、プロ大会初出場から14年目にしてクレーコートの大会で初のタイトルを獲得した。大坂は試合後に自身のSNSを更新し「1番苦手だと思っていたサーフェスで、初めてトロフィーを獲得するのはちょっと皮肉な感じです」と心境を綴った。
>>【動画】大坂なおみ 出産後初V!4年3ヵ月ぶり公式戦優勝を決めた瞬間!<<>>大坂 なおみvsユヴァン 1ポイント速報・結果<<>>大坂なおみ優勝!サン・マロ・オープン35組合せ<<27歳で世界ランク55位の大坂はツアー下部の同大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場。大坂がツアー下部大会に出場するのは2015年11月以来、約9年半ぶりとなった。
今大会は1回戦で世界ランク220位のP・マルチンコ(クロアチア)、2回戦で同116位の
D・パリー(フランス)、準々決勝で同143位のE・ジャクモ(フランス)、準決勝で同107位のL・ジャンジャン(フランス)を下し決勝に駒を進めた。
一方、24歳のユヴァンは準決勝で第7シードの
V・ゴルビッチ(スイス)を下しての勝ち上がり。ユヴァンは昨年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を最後に約1年間ツアーを離脱。今季から復帰し現在は世界ランキングを落としているが、2022年には世界ランク58位を記録している実力者となっている。
迎えた決勝戦、強い風が吹き荒れるコンディションの中、大坂はファーストサービス時に80パーセントの確率でポイントを獲得し相手のブレークを各セット1度に抑えると、リターンゲームでは6度のブレークを奪い、1時間23分で優勝を決めた。
大坂が公式戦でタイトルを獲得するのは2021年2月の全豪オープン以来、約4年3ヵ月ぶり。2023年7月に出産してからは初の公式戦制覇となった。
さらに、大坂はプロの大会に初めて出場した2011年から14年目にして初となるクレーコートの大会でのトロフィー獲得も成し遂げた。
試合後に大坂は、自身のSNSを更新し心境を綴った。
「1番苦手だと思っていたサーフェスで、初めてトロフィーを獲得するのはちょっと皮肉な感じです。でもそれは人生で1番好きなことの1つでもあります」
「常に成長と進化の余地があります。この旅をともに歩んでくれた皆さんに感謝します。激動なのは分かっていますが、同時にとても楽しく、感謝しています」
大坂は今後、6日開幕のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)と25日開幕の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に出場を予定している。
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