男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は9日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク32位の
A・タビロ(チリ)が第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-4のストレートで下し3回戦進出を果たすとともに、ジョコビッチとの対戦成績を2勝0敗とした。試合後、タビロは「信じられないような試合だった」と語った。
>>【動画】世界32位タビロ、ジョコビッチ撃破し「ウナギ」ポーズを披露<<>>アルカラスら モンテカルロ・マスターズ組合せ<<27歳のタビロは今季、7大会で初戦敗退を喫し、今大会前までマッチ2勝9敗と苦戦。しかし、2年連続2度目の出場となった今大会は1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク163位の
S・ワウリンカ(スイス)を1-6, 7-5, 7-5の逆転で下し2回戦進出を果たした。
一方、37歳で世界ランク5位のジョコビッチが同大会に出場するのは5年連続18度目。2013年と2015年には優勝を果たしている。今大会は上位8シードが1回戦免除のため、ジョコビッチはこれが今季クレーコートの初戦となった。
両者は昨年のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)3回戦で1度対戦しており、この時はタビロが6-2, 6-3のストレートで勝利していた。
2度目の顔合わせとなった2回戦の第1セット、完璧な立ち上がりを見せたジョコビッチにいきなりブレークを許したタビロだったが、サービス時のポイント獲得率が50パーセントに留まり、14本のアンフォーストエラーを犯したジョコビッチから2度のブレークを奪って先行する。
続く第2セット、タビロは第3ゲームでブレークに成功。ジョコビッチの15本に対し、アンフォーストエラーを5本に抑えるなど安定したプレーを見せる。第8ゲームでは2度のブレークポイントを握られたタビロだったが、強力なファーストサービスでこれをセーブ。そしてサービング・フォー・ザ・マッチを迎えると、最後はジョコビッチのリターンがアウトとなり、1時間27分で勝利を収めた。勝利の瞬間、タビロは両手の人差し指をこめかみに当てるパフォーマンス「ウナギ」ポーズを披露。同大会では自身初の3回戦進出を果たした。
また、この勝利によりジョコビッチとの対戦成績を2勝0敗としたタビロは、
M・サフィン、
J・ヴェセリ(チェコ)に続き、ジョコビッチと2回以上対戦して無敗を保っている3人目の選手となった。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはタビロのコメントが掲載されている。
「今年は厳しい時期が続いて、少しナーバスになった部分もあった。でも前回うまくいったことを思い出したんだ。特に今日はサーブが良かったのが大きかった。本当に信じられないような試合だったよ」
勝利したタビロは3回戦で第15シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは2回戦でワイルドカードで出場した
V・バチェロット(モナコ)を逆転で下しての勝ち上がり。
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