5日に開幕した女子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)。同大会はアメリカ勢女子が、2001年以来24年ぶりのシングルス制覇を達成することへの期待が高まっている。
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V・ウィリアムズ(アメリカ)と
S・ウィリアムズ(アメリカ)のウィリアムズ姉妹を筆頭とした時代があり、その後
A・バーティ(オーストラリア)や
大坂なおみ、
I・シフィオンテク(ポーランド)、
A・サバレンカらが世界ランク1位に君臨したほか、四大大会やWTA1000の大会では数多くの選手がタイトルを獲得し群雄割拠の時代となった。
BNPパリバ・オープンに関しては、2001年のシングルスでセリーナ・ウィリアムズが
K・クレイステルス(ベルギー)をフルセットで下してタイトルを獲得して以降、アメリカ勢の優勝はない。
そんななか、今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)女王で世界ランク5位の
M・キーズ(アメリカ)や同3位で2023年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)女王の
C・ガウフ(アメリカ)、同4位でBNPパリバ・オープン直前に行われたATXオープン(アメリカ/オースティン、ハード、WTA250)で優勝を飾った
J・ペグラ(アメリカ)、そして同8位のE・ナバロ、同14位の
D・コリンズ(アメリカ)、同18位の
A・アニシモワ(アメリカ)。世界ランクトップ20位に5名を送り込んでいるアメリカ勢は、ホームの優位さもあり、優勝候補筆頭にあげられる。
女子テニス協会のWTAは24年ぶりのタイトル奪取に燃えるアメリカ勢のコメントを掲載した。
キーズ:「これほど多くのアメリカ人選手が活躍しているのは、久しぶりのことだと思う。誰もが知っているような有名選手だけでなく、新進気鋭の選手もたくさんいて、本当によく頑張っている。私たちのなかから素晴らしい結果が出ても、私は驚かないわ。私が一緒に育ってきた女子選手たちは、お互いを励まし合い、後押しし合い、支え合ってきた。お互いの活躍を見ると、興奮するだけでなく、応援にもなるの。それは、成功を収め続けるために、私たち全員を後押ししてくれると思う」
キーズやガウフ、ペグラのほかにも、今月のメリダ・オープン・アクロン(メキシコ/メリダ、ハード、WTA500)で優勝したナバロや2月のカタール・トータルエナジー・オープン2025(カタール/ドーハ、ハード、WTA1000)でWTA1000初優勝を飾ったアニシモワも上昇中だ。なぜ今季、これほどまでにアメリカ勢女子が多くの大会で結果を残しているのか?
ペグラ:「それはいい疑問だと思う。なぜ今なのか?正確な理由はわからないけど、私たちの選手層はかなり厚いと思う。トップ10やトップ20に入るようなアメリカ人が増えてきた。ココ(ガウフ)とマディ(キーズ)がここ数年以内に、アメリカ人として四大大会で優勝したことは女子テニスにとって、あるいはアメリカの女子テニスにとってとても大きなことだと思う。アメリカ人が優勝することは、アメリカでのテニスの露出を増やすことになる。あまりテニスを観ない人でも、同じ国の、しかもアメリカ人のテニスを観に行きたくなるはずだから。特に、他に支配的なスポーツがたくさんあるこの国ではね。良い結果を出すことは、アメリカのテニスファンがこのスポーツを応援し、応援するアメリカ人を見つけるのにとても役立つと思うから」
ガウフ:「私たちは皆、より良い結果を出そうと互いに刺激し合っている。男子は選手層が厚くなった。1人がトーナメントで優勝するのを見ると、自分もそうしたいと思うものなの。インディアンウェルズで最後にアメリカ人の女子が優勝したのは記憶にない。(記者から2001年のセリーナと教えられ)私が生まれる前なのね(笑)。毎年、私たちが出場すると、その統計のことを思い出されるのが好きなの。私たちは皆『次は誰になるんだろう?』ってなる。私は去年準決勝まで残っていたから、いけると期待していた。今年はそれが実現することを願っているし、もし私でなければ、ほかのアメリカ人であることを願っているわ」
セリーナ以来24年ぶりのアメリカ勢のタイトル獲得へ。BNPパリバ・オープンでアメリカ人女子が優勝したときこそ、本当の意味でのアメリカ勢復権となるかもしれない。
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