男子テニスで世界ランク71位の
西岡良仁は3日、自身のYouTubeチャンネルを更新。3月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)準決勝で
A・ルブレフが線審に詰め寄り怒鳴りつけてスポーツマンシップ違反で失格となったことについて自身の見解を述べた。
>>【動画】ルブレフが線審を怒鳴りつけ失格となった衝撃の一部始終<<ロシア出身のルブレフは3月1日に行われたドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権の準決勝で第7シードの
A・ブブリク(カザフスタン)と対戦。
この日、1セットオールで迎えたファイナルセットは両者1度ずつブレークを奪い合い終盤に突入。すると第11ゲーム、ゲームポイントを握ったブブリクの深いショットがイン判定となりそのままラリーが続くと、そのままポイントを獲得しキープした。
同大会はエレクトリック・ライン・コール(自動線審)が採用されておらず線審がジャッジしており、選手はチャレンジを利用することが出来る。ルブレフもこの場面でポイントを止めてチャレンジを利用することも出来たがラリーを続ける判断をした。
しかし、このポイントを落としたルブレフはボールがアウトだったと線審に猛抗議。激しく怒鳴りながら線審に詰め寄った。その後、近くにいたロシア語を理解する別の線審が主審とスーパーバイザーにルブレフがロシア語で不適切な言葉を放ったと証言。これによりルブレフはスポーツマンシップ違反と認定され失格とり、7-6 (7-4), 6-7 (5-7), 5-6の時点で試合が終了した。
この言動でルブレフは今大会で得たポイントと賞金15万7,755ドル(約2,400万円)を没収に。それでも後日、ルブレフの訴えが認められ処分軽減となり、今回失った賞金と4強入り分の200ポイントが与えられることが決定。罰金として3万6,400ドル(約547万円)が科されたが賞金から支払われ、一連の事件は幕を閉じた。
この件に関して西岡は自身のYouTubeチャンネルで言及し問題点について次のように語った。
「まず、ルブレフ選手がラインズマンに詰め寄ったのは問題だったと思います。必要じゃない行為だったのは間違いないと思います。ただ緊迫した(ゲームカウント)5-5の確か30-40だったのでチャンスでしたし怒りたくなる気持ちはめちゃくちゃ分かります」
「そもそもテニスはコート内の1人の人間のみがすべての決定権を握ってしまっていて外部から判断できない。スーパーバイザーを呼ぶこともできるけど何があったかを警察官のように事情聴取して聞くだけしかできないんですよ。なぜなら、見てないし知らないから。そうであれば映像でチェックしても良いと思います。人間なので把握できないところは絶対あるんですよ。あの椅子に座って全てが把握できるわけがないので仕方ないと思います。誰が悪いとかではなく物理的に無理ですし今の技術の進歩があるなら、映像でのチェックを導入しても良いと思います」
結果的にルブレフの賞金とポイント没収がなくなったことについては「果たしてルブレフ選手がデフォ(失格)するべきだったのかに落ち着くと思います。試合に勝っていれば賞金もポイントも上がっていたはずですし、それを何も知らずただ話を聞いた判断でYesかNoを下したのは軽率だったかなと思います」と述べた。
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