テニスの不正監視を目的とした機関 ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は5日に公式サイトを更新。ドーピング検査を拒否したとしてロシアのV・イワノフに4年間の出場停止処分を下したと発表した。
>>西岡 良仁らアデレード国際の組合せ<<24歳で世界ランキングの自己最高位が835位のイワノフは、2022年9月にモロッコで行われたツアー下部大会で尿のサンプルを提供するよう通知されたがこれを拒否し会場をあとにした。その後、イワノフはサンプルを提供するために戻ってきたが、サンプルの提供を求められたにもかかわらずこれを拒否したとしてアンチドーピング規則違反で起訴された。
その後2023年11月に独立法廷で公聴会が開かれたが、イワノフはアンチドーピングプロセスに関するITIAの教育を受けており2週間前にはサンプルの提供を行っていたため規則を知っていたはずだと指摘され、意図的に検査を拒否したとして4年間の出場停止処分が下された。
出場停止処分の期間は処分が決定した2023年12月21日から2027年12月20日までとなっている。
ITIAのCEOであるカレン・ムーアハウス氏は公式サイトでコメントを発表した。
「選手が検査を拒否することはまれですが、今回のことは、もし拒否した場合の破滅的な結果について、あらゆるスポーツ選手に強力なメッセージを送るものです」
「検査対象に選ばれた選手には、できるだけ早くサンプルを提供し、ドーピング・コントロール・オフィサーからの指示に注意深く耳を傾け、通知の瞬間からサンプル採取まで付き添いを受けるよう強く求めます。私たちは、検査プロセスが時として煩わしいものであることを理解していますが、クリーンなスポーツを目指す戦いにおいては不可欠なものです」
処分期間中、イワノフは公式のテニスイベントに出席しプレーすることやコーチングすることが禁止される。
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