今月9日に行われたテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ジュニアの女子ダブルスで
齋藤咲良とペアを組み準優勝した
里菜央が12日夕方に日本へ帰国。都内で会見を開き、喜びを語った。
今年3月に行われた高校テニス日本一の座をかけた大会、大正製薬リポビタン第45回全国選抜高校テニス大会(福岡/博多、博多の森テニス競技場、砂入り人工芝)の個人戦で優勝した17歳の里。同大会での優勝者は全米オープン・ジュニアの予選出場権を獲得することができるため出場が決まった。
里はシングルスでは予選2試合を勝ち抜き本戦入り。1回戦でJ・ベルナレス(アメリカ)をストレートで破り初戦突破を果たすも2回戦では第1シードのR・ジャムリチョヴァ(スロバキア)にストレート負けを喫した。
それでも齋藤とペアを組んだダブルスでは準決勝で第1シードのジャムリチョヴァ/ K・ケベード(アメリカ)組を6-2, 6-3のストレートで撃破し決勝進出。決勝では第8シードのA・グレバ/ M・ガエ(ルーマニア)組に6-1, 5-7,[8-10]の逆転で惜しくも敗れたものの、準優勝を飾った。
そして今回、里に加えて古賀賢 大会会長、全国選抜高校テニス大会実行委員の佐藤直樹 団長、ウイルソン アメアスポーツジャパン上田篤氏が会見に臨んだ。
里菜央「全米OPが初めての海外でとても緊張しましたが、試合前から思い切って楽しもうと心掛けて最後まで諦めずにプレーできました。ダブルスでは準優勝という結果を残すことができたので良かったです。ありがとうございました」
古賀会長「センバツから世界へというスローガンを掲げてスペシャルスポンサーでもありますアメアスポーツさんから頂いているワイルドカードで世界へ挑戦するという企画が始まったのが2003年でちょうど20年前です。この20年という節目の時に今回、里選手が予選を勝ち上がって、そしてダブルスでもチャンスを頂いて素晴らしい快挙を成し遂げました」
「この20年間、日本の高校テニスと世界では大きな壁があったように感じます。それが今回、里選手の素晴らしい活躍のおかげで日本の部活動、部活を頑張っている高校生が世界を本当に狙えると意識が変わった瞬間だったと思います。ですから、里選手、この場を借りて本当にありがとうございます」
「僕らはセンバツで優勝しワイルドカードを頂き、全米オープンに出ることを目的にするのではなく、本気でチャンピオンを出そうと言い続けてきました。これがなんとなく、ボヤッとして、本当にできるのかという空気がある中で今回の里選手の活躍は高体連の先生方や皆さんもこれはいける、日本の高校生もいけると意識が変わった瞬間になったと思います」
「我々は里選手から頂いた大きなバトンを1つのエネルギーに変えて本気でセンバツから全米オープンのチャンピオンを出したいと思っていますのでこれからも応援よろしくお願いします」
ウイルソン アメアスポーツジャパン 上田篤氏「私たちは20年、ワイルドカードというものをご用意させて頂いて全国高体連さまと共に世界にチャレンジしてきました。私自身8回目の帯同ということで現地に行きましたが、本当に良い時間を過ごさせていただきました」
「先ほど会長からありました通り、日本の部活が世界に通用することを証明してくれたと思います。もちろん、里選手の頑張り、能力もありますが、日本の高校テニスが世界に通用することを証明してくれたと思うので、これから先もワイルドカードを出来る限りご用意させて頂きたいなと思います」
全国選抜高校テニス大会実行委員 佐藤直樹 団長「里選手に18日間という長い時間、帯同しました。当初はなかなか厳しいのではないかと思いましたが、毎回素晴らしい試合でとても感動しました」
「特にダブルス決勝では第1セットを取り、第2セットは取られてしまいましたが、ファイナルセットでは途中リードしてあと2ポイント、世界のトップを獲れるところまで来ていました。里選手の活躍で世界でも十分に戦えることを示せたと思いますのでこれから高校テニスでプレーする選手たちにも頑張ってもらえればと思います」
(左から)ウイルソン アメアスポーツジャパン上田篤氏、古賀賢 大会会長、里菜央、全国選抜高校テニス大会実行委員の佐藤直樹 団長[画像提供: tennis365.net]
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