テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は29日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク44位の
西岡良仁は同49位の
S・ワウリンカ(スイス)に6-7 (5-7), 2-6, 4-6のストレートで敗れ、2019年以来4年ぶり3度目の初戦突破とはならなかった。試合後に西岡はこの試合のプレーを「あまり良くなかった」と振り返った。
>>アルカラス、ジョコビッチら全米OP組み合わせ<<2017年のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)3回戦以来の顔合わせとなった両者。過去の対戦ではワウリンカがフルセットで勝利している。
肘に不安を抱え、大会前には「打つことはできるけど全力では打てない」と話していた西岡。この試合、互いにサービスゲームのキープが続きタイブレークに入るも、先にミニブレークを許し追いかける展開に。一時イーブンに追いついたものの、5-5の場面でバックハンドがネットにかかり再びミニブレークされ第1セットを落とした。
第2セット、西岡は第1ゲームで0-40とピンチを招くと、最後はワウリンカにリターンエースを決められラブゲームでこの日初のブレークを許す。直後の第2ゲームでブレークバックに成功したものの、第3ゲームでブレークされリードされると第7ゲームでは2度のダブルフォルトなどもありさらにリードを広げられてしまう。
第3セットは第1セット同様に互いのサービスゲームのキープが続くが、第7ゲームでワウリンカに強烈なバックハンドのダウンザラインを決められ先にブレークを許す。西岡はそのリードを最後まで守り切られ、2時間24分で力尽きた。
会見で西岡は肘の痛みも影響し、良いプレーではなかったと試合を振り返った。
「今日はそんなにテニスは良くなかったと思います。あまり相手もサーブにタイミングが合ってなかったので結構簡単なミスも多かったですし、リターンミス結構もらえたのでその分のタイブレークだったと思いますけど、後半みたいにリターンが返ってきたらちゃんとブレークされるので。ファースト(セット)はもちろんチャンスだったと思いますし、そういう流れの状況だったので取っていればもう少し結果も違ったかもしれないですけど、純粋にそんなに良いテニスはしてなかったです」
「(肘の痛みについて)試合中に痛みはある時とない時ともちろんあって、基本的に(痛みの)ない動作をやっているので、痛みを感じる事は少ないんですが、その痛い動作をなんとなく把握はしているので痛い動作をしたくないっていうのはもちろんあります。なので普段通りの打ち方とはちょっと違うような形はあると思います」
一方、勝利したワウリンカは2回戦で、第30シードの
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)と世界ランク133位の
O・ヴィルタネン(フィンランド)(フィンランド)のどちらかと対戦する。
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