テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は12日に男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク43位の
C・ユーバンクス(アメリカ)は第3シードの
D・メドベージェフに4-6, 6-1, 6-4, 6-7 (4-7), 1-6のフルセットで敗れたものの、元世界ランク1位の
A・アガシ(アメリカ)が保持していたウィンブルドン1大会での最多ウィナー記録を31年ぶりに更新した。
>>ジョコビッチ、アルカラスらウィンブルドン組合せ<<27歳のユーバンクスは、2017年までジョージア工科大学でプレーし、その後プロになった。身長201cmの大型選手でアメリカテニスのスター候補として注目されていたものの、プロ転向後は長らく結果を残すことが出来ずにいた。
26歳で迎えた今シーズン開幕時、世界ランキングは123位だったが、そこから徐々にランキングを上げていき、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で予選から勝ち上がるとベスト8に進出。ついに大きな結果を残し、26歳で初の世界ランキングTOP100入りを果たした。
5月に27歳となったユーバンクスはその後、今月行われたマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)でツアー初優勝。満を持して今大会に臨むと4回戦で世界ランク5位の
S・チチパス(ギリシャ)を破るなどし、ウィンブルドン本戦初出場でベスト8に進出した。
準々決勝ではメドベージェフ相手に一時セットカウント2-1とリードするも最後は力尽き今大会を終えた。
今大会、ユーバンクスはベスト8という結果だけでなく、力強いフォアハンドと片手バックハンドで、ある記録も打ち立てた。
ウィンブルドン1大会でのウィナー数で321本を記録し、1992年に元世界ランク1位のアガシが打ち立てた317本という記録を31年ぶりに塗り替えたのだ。この年アガシは優勝しているため試合数はユーバンクスよりも2試合多いことを踏まえると、いかに多くのウィナーをユーバンクスが奪ったかが分かる。
またユーバンクスは、かつてアトランタでの大会期間中に試合を控えているにも関わらずファンの少年に頼まれ一緒にテニスをし少年の夢を叶えるなど、ファン想いで知られている。
今大会の結果、ユーバンクスは大会後に更新される世界ランキングでキャリアハイをさらに更新し31位となる見込み。
遅咲きの大型選手、ユーバンクスから今シーズン目が離せない。
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