女子テニス協会のWTAは10日、ウクライナ国籍の選手が、ロシア・ベラルーシ国籍の選手と試合後の握手を行わないことについて声明を発表した。
>>【動画】アザレンカがスイトリナを尊重、試合終了後は握手に行かず<<現在開催中のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で9日、女子シングルス4回戦が行われ、世界ランク76位の
E・スイトリナ(ウクライナ)が第19シードの
V・アザレンカを2-6, 6-4, 7-6 (11-9)の逆転で破り、2019年以来4年ぶり2度目のベスト8進出を果たした。
この試合後、以前からロシア・ベラルーシ国籍の選手とは握手を交わさないと表明しているスイトリナは、ベラルーシ国籍のアザレンカと握手を交わさなかった。これに一部の観客からブーイングが起きた。
これに対し試合後の会見でスイトリナは「私個人としては、テニスの団体はウクライナの選手はロシアとベラルーシの選手と握手はしないという声明を出すべきだと思う。観客の中には何が起こっているのかよく分からない人もいるだろう。だから、これが正しい方法だと思う」と意見を述べた。
このスイトリナの発言には世界ランク2位でベラルーシ国籍の
A・サバレンカも賛同した。
これを受け女子テニス協会のWTAは10日に声明を発表した。
「試合後の握手に関するWTAの声明」
「昨日のウィンブルドンの試合(ここ数週間の他の試合も含めて)における不幸な状況と誤解を受け、WTAは試合後の握手について明確にしたいと思います」
「現在も続いている非難されるべき戦争のため、WTAはウクライナの選手たちの立場を尊重し、試合終了後に(ロシアとベラルーシ国籍の)対戦相手と握手する習慣を行いません。WTAには世界でも有数のファンがおり、皆様の情熱と尽力に感謝しています」
なお、9日の試合に勝利したスイトリナは準々決勝で第1シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。
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