男子テニスで世界ランク6位の
H・ルーネ(デンマーク)は6日に自身のSNSを更新。5日に行われた全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)男子シングルス4回戦で第23シードの
F・セルンドロ(アルゼンチン)を7-6 (7-3), 3-6, 6-4, 1-6, 7-6 (10-7)のフルセットで破った試合で起きた出来事に対する一般ユーザーからの批判に反論した。
>>ジョコビッチ、アルカラス、ルーネら全仏OP組み合わせ<<20歳のルーネが全仏オープンに出場するのは昨年に続き2度目。昨年は初出場でベスト8に進出した。今大会は、世界ランク74位の
C・ユーバンクス(アメリカ)らを破り4回戦に進んだ。
4回戦では、安定したプレーを見せるセルンドロに対し苦戦。ウィナーの数はルーネの48本に対し、セルンドロが50本。アンフォースドエラーを73本犯したルーネに対し、セルンドロは53本といずれもセルンドロが上回っている。トータルポイントもルーネよりもセルンドロの方が11ポイント多く獲得したが、勝負所でポイントを獲得したルーネが3時間59分に及ぶ激闘を制し、準々決勝に駒を進めた。
しかしこの試合の第3セット、セルンドロのサービスゲームとなった第4ゲームデュースの場面でセルンドロの放ったショットをルーネが2バウンドで返球したものの、主審がこれを見逃す。セルンドロは2バウンドしたことを主張したが認められず、逆にプレー中に声を発したとしてルーネにポイントが入った。映像で見返すと明らかな2バウンドだっただけに不可解な判定となった。
最終的にこのゲームをルーネがブレーク。このセットを獲得した。
この出来事について、明らかな2バウンドだっただけにルーネがポイントを譲るべきだったと批判が噴出。ルーネは勝利したものの後味の悪い結果となった。
試合後の記者会見でルーネはこの件について「ボールを打ったときは、わからずただ走っていた。でも審判がコールした後、次のポイントの後にテレビで見たら明らかに2バウンドだった。でもそのポイントはすでに終わっていて、彼はスコアをすでにコールしていた。だから、申し訳ないと思った。彼(セルンドロ)に申し訳ない」と説明した。
しかし騒動は収まらず、ルーネのツイッターには「あなたが忘れているフェアプレーとスポーツマンシップを取りにデンマークに帰れ」などと一般ユーザーから痛烈な批判が多数寄せられた。
これに対しルーネは「あなたの書いていることが本当に理解できない。あなたは自分のことをとても悪く表現している」「私は憎むことの必要性を理解できない。なぜ自分を幸せにすることにだけ時間を使わないのだろう」などと応じた。
ルーネは準々決勝で第4シードの
C・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードは4回戦で世界ランク35位の
N・ジャリー(チリ)をストレートで下しての勝ち上がり。
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