男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は23日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)が第2シードの
S・チチパス(ギリシャ)を6-3, 6-4のストレートで破り、大会2連覇を達成した。試合後には「信じられない」と明かしている。
>>西岡、アルカラスらマドリッドOP組合せ<<19歳のアルカラスは、昨年の同大会決勝で当時世界ランク19位の
P・カレノ=ブスタ(スペイン)をストレートで破り優勝している。一方のチチパスは同大会で2018年と2021年の2度準優勝している。
この日の第1セット、アルカラスは第3ゲームでチチパスに先にブレークを許すも、直後の第4ゲームですぐさまブレークバックに成功。さらに第8ゲームで2度目のブレークを奪い39分で先行する。
続く第2セット、勢いに乗るアルカラスはファーストサービスが入ったときに85パーセントの高い確率でポイントを獲得し、チチパスに1度もブレークチャンスを与えず。リターンゲームでは第5ゲームでブレークに成功し、1時間20分で勝利。終わってみれば、ミスの数はチチパスが8本に対してアルカラスが7本。ウィナーの数はチチパス8本に対して、アルカラスは3倍以上の26本を放つ完勝となった。
ツアー通算9勝目を飾ったアルカラスは10代で獲得したトロフィー数で10度優勝の
A・アガシ(アメリカ)に次ぎ歴代6位となった。
【10代で獲得した最多ツアータイトル数】
1位
B・ボルグ(スウェーデン):17
2位
R・ナダル(スペイン):16
3位
M・ビランデル(スウェーデン):14
4位
Bo・ベッカー(ドイツ):12
5位 アガシ:10
6位 アルカラス:9
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し「信じられない。家族や友人、チームのほとんどのメンバーもいるバルセロナでトロフィーを掲げることができ、大きなエネルギーを感じている。このレベルでプレーし、彼らの前でトロフィーを掲げることは僕にとって良い気分だよ」と語った。
「僕とチームは、試合前にリラックスしようと話していた。タフな場面では勝負するためにね。リラックスしていることが、僕にとって一番大事なこと。ミスも何もかも忘れて、コートで自分らしくいること。見ている人たちのことを考えず、自分、コート、ラケット、そして決勝戦のことだけを考えていた」
一方、敗れたチチパスは同大会で3度目の準優勝となった。さらにATP500のカテゴリーの決勝はこの試合が10試合目だったが、これで10戦全敗となった。
■関連ニュース
・19歳アルカラス完勝 2連覇達成・アルカラス 地元CHを観戦・アルカラス、シナーは「ライバル」■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング