男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は14日、シングルス準々決勝が行われ、2021年と2022年王者で3連覇を目指していた第2シードの
S・チチパス(ギリシャ)は第8シードの
T・フリッツ(アメリカ)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、ベスト4進出とはならず連覇の夢が断たれた。
>>シナー、ルーネらモンテカルロ組合わせ<<24歳のチチパスは2021年の同大会で
A・ルブレフを、昨年は
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を決勝で下し2連覇を達成。今年は
N・ジャリー(チリ)らを下し8強入りした。
この試合、チチパスはセカンドサービス時のポイント獲得率が45パーセントに留まり4度のブレークをフリッツに許す。リターンゲームでは1度ブレークに成功したものの、反撃はそこまで。わずか1時間10分で屈し3連覇の夢は破れた。
ロレックス・モンテカルロ・マスターズの公式サイトにはチチパスのコメントが掲載されている。
「ちょっと調子が悪かったね。テイラー(フリッツ)のような相手には、いいサーブを打たなければならないんだ。試合中も、そのことを意識していたよ。ただ、リズムがつかめなかった。僕はいつももっと上手いし、今日は自分のプレーを見せられなかったことが悔しいよ。第2セットでは戦おうとしたんだけどね。いい教訓になった。今日はハッピーな日ではないけれど、いい教訓になったんだ」
チチパスは今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝を果たしたあと、肩の負傷のためツアーを離脱。世界ランクも3位を維持してきたが、今回連覇を逃したことで、次週には5位まで後退することになる。
「この肩のケガは、僕に勢いやリズムを作る機会を与えてくれなかったね。アカプルコでプレーしていればポイントを獲得できたかもしれないし、インディアンウェルズやマイアミで元気な姿でプレーすることもできたかもしれない、と考えていた。これらの大会は、僕にとって重要な大会であり、多くのポイントを獲得して自信をつけ、トリノでの最終戦につなげることができるんだ」
「僕を倒すためにベストを尽くしてくれる選手がいる。彼らは、僕がクレーコートでどれだけプレーできるかを知っているし、本当にハングリーだし、失うものがないからこそ、全力でぶつかってくるんだと思うよ。この表現が正しいかどうかはわからないけど、彼らは自分たちに最高のチャンスを与えるために、身を粉にしてプレーしているんだ」
勝利したフリッツは準決勝で第5シードのルブレフと対戦する。ルブレフは準々決勝で予選から出場した世界ランク100位の
J・シュトルフ(ドイツ)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)と第7シードの
J・シナー(イタリア)が4強へ駒を進めている。
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