男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は8日、シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク67位の
ウー・イービン(中国)が同58位の
J・ムナル(スペイン)を6-7 (6-8), 6-0, 7-6 (7-3)のフルセットで破り、大会初白星を飾った。この試合の終了後、最後のポイントでウーのラケットがネットに触れたように見えており、物議を醸している。
>>西岡 良仁vsガリン 1ポイント速報<<>>ダニエル 太郎vsベレッティーニ 1ポイント速報<<>>西岡、アルカラスらBNPパリバOP組合せ<<23歳のウーは今季、2月のクリーブランドオープン(クリーブランド/アメリカ、ハード、ATPチャレンジャー)で準優勝すると、翌週のダラス・オープン(アメリカ/ダラス、室内ハード、ATP250)では中国人男子としては1968年のオープン化以降初となるATPツアー優勝の快挙を達成した。
それ以来のツアー大会となった今大会、初出場のウーは初戦でムナルと対戦。この日の第1セットでは互いに1度ずつブレークを奪い合いタイブレークにもつれ込む。ミニブレークの奪い合いとなるも、ウーは終盤で3ポイントを連取され先行される。
それでも第2セット、ウーはファーストサービスが入ったときに82パーセントの高い確率でポイントを獲得。1ゲームも取られることなくベーグルで制し、セットカウント1-1に追いつく。
迎えたファイナルセット、互いに1度ずつブレークを奪い再びタイブレークに突入。2度のミニブレークに成功し、2時間39分の激闘の末に勝利した。最後のポイントではウーのラケットがネットに触れた(タッチネット)としてムナルがチェアンパイアに抗議。しかし、判定は覆ることなく後味の悪いまま試合は終了した。
試合後にATP Tennis TVのインスタグラムに投稿された動画に対しては多くのコメントが寄せられており、世界ランク6位の
D・メドベージェフは「僕には邪魔をしているようにしか見えないね」とつづっている。
勝利したウーは2回戦で第23シードの
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。今大会のシード勢は1回戦免除のため、ダビドビッチ フォキナはこの試合が初戦となる。
同日には、世界ランク38位の
D・シュワルツマン(アルゼンチン)、同66位の
P・カチーン(アルゼンチン)、同73位の
M・ギロン(アメリカ)、同77位の
U・アンベール(フランス)、同82位の
O・オッテ(ドイツ)、同97位の
C・ガリン(チリ)、同103位の
ダニエル太郎らが2回戦へ駒を進めた。
>>物議を醸したマッチポイントでのプレー<<
■関連ニュース
・中国男子初の全米3回戦進出・歴史刻んだウー「まだまだ続く」・ウー 中国男子初のツアー決勝へ■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング