男子テニスのアデレード国際1(オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250)は6日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク36位の
西岡良仁が予選勝者で同120位の
A・ポピリン(オーストラリア)を7-6 (7-4), 6-7 (8-10), 6-2のフルセットで破り、今季開幕戦でベスト4進出を果たした。
>>西岡、ジョコビッチらアデレード国際1組み合わせ<<初の顔合わせとなった両者。この日の序盤は身長196cmの長身から放たれるポピリンの強烈なサービスに苦戦した西岡は、リターンゲームでチャンスを掴めずに中盤に入ると、第4ゲームでポピリンのフォアハンドに押され先にブレークを許す。その後第5ゲーム終了後には判定について審判と激しく口論する時間があったものの、第6ゲームのサービス時は4ポイントを連取しキープ。そこから流れを手繰り寄せた西岡は第7ゲームでスマッシュを決めるなど先行し、最後はラリー戦を制しブレークバックに成功する。
その後は互いにブレークを奪うことができずタイブレークに突入。ここでもポピリンのサービスに苦しんだものの、ネット前に出てきたポピリンの足元にボールを放ち先にミニブレーク。サービス時にはストロークの打ち合いからバックハンドのダウンザラインを決めるなどそのリードを最後まで守り抜いた西岡が第1セットを先取した。
第2セット、第1ゲームをラブゲームでキープした西岡だったが第3ゲームでは40-15から4ポイントを連取され第1セットと同様先にブレークを許す展開に。その後は互いにブレークが生まれず推移。それでもゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム、ポピリンのサービング・フォー・ザ・セットでブレークに成功しイーブンに戻すと、主導権を握り返し第11ゲームで2度のマッチポイントを握る。ここはサービスを中心に凌がれ再びタイブレークに入ったものの、ポピリンのミスもあり先にミニブレークに成功。第1セットと同じくその1ポイントを守り切りたかった西岡だが、ブレークを返され逆にセットポイントを握られる。ラリー戦を制し凌いだ西岡だったが、通算4度目となるセットポイントを決められセットカウント1-1に追いつかれた。
ファイナルセットは互いに疲労が見えるなか、ポピリンのダブルフォルトなどで西岡がブレークチャンスを掴むと、最後はポピリンがフォアハンドをネットにかけ第3ゲームで先にブレーク成功し試合を通じて初めて先にリードを奪う展開となる。第7ゲームではそのリードをさらにを広げるブレークに成功した西岡。2時間46分の熱戦の末に勝利し4強入りとなった。
西岡は今大会、1回戦で第5シードのH・ルーネを、2回戦で世界ランク63位の
M・マクドナルド(アメリカ)を下し8強入りを果たしていた。ツアーでのベスト4進出は優勝した昨年9月のユジン韓国オープン(韓国/ソウル、ハード、ATP250)以来 約4カ月ぶりで、同大会に続く自身3度目のツアー制覇を視界に捉えた。
準決勝では第6シードの
J・シナー(イタリア)と世界ランク33位の
S・コルダ(アメリカ)のどちらかと対戦する。
今大会は16日に開幕する全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に向けた前哨戦に位置付けられており、
N・ジョコビッチ(セルビア)や
D・メドベージェフら多くのトップ選手が出場している。
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