国際テニス連盟ITFは29日、第1回「Advantage All Reward & Recognition」の表彰を行い、金賞にはアイルランドテニス協会が選ばれた。
「Advantage All Reward & Recognition」は2022年シーズンから新設された部門で、男女のジェンダーバランスと機会均等の実現に向けた持続的な変化を促進・進展させるために各国協会が自国内で行ってきたことを鑑みて、金賞、銀賞、銅賞を選出するもの。
各国の文化や宗教などを考慮しつつ、大きな課題に直面しながらもあらゆるケーススタディがあったとITFは総括した。
ITF会長のデイブ・ハガティ氏は「アドバンテージ・オールは長期的なプロジェクトであり、コート内外で公平なジェンダーバランスを実現するために小さな1歩でも踏み出したすべての国のテニス協会に敬意を表したい。当初から、これは集団的な義務でありオプションではないと言ってきた。アドバンテージ・オールプログラムで設定した目標に向かって前進しており、スポーツを通じて社会に違いをもたらしている兆候を見ることができるだろう」とコメントしている。
金賞にはアイルランドテニス協会が選出。同協会は2021年5月から男女平等戦略を打ち出し、テニスがコート内外のあらゆる場面で「平等」なスポーツとなるよう行動を定めている。コーチング、審判、運営におけるスタッフに至るまで、ゲームのあらゆる側面を対象としており、全国で実施された。
今回の受賞によりアイルランドテニス協会はテニスの初心者向けプログラムやラケットスポーツにおけるコーチ育成などのプログラムを推進する資金を得ることができる。
また、同賞の銀賞にはイギリスのローン・テニス協会、銅賞にはオーストラリアテニス協会が選出されている。これらの協会には女性コーチ育成プログラムなどの支援が行われる。
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