男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は20日、シングルス決勝が行われ、第3シードの
C・ルード(ノルウェー)は第7シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に5-7, 3-6のストレートで敗れ、大会初制覇とはならなかった。試合後には「結局、この決勝で負けてしまうのは残念だ」と悔しさを口にした。
>>ATPファイナルズ 組合せ・結果<<Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。23歳のルードは昨年に続き2度目の出場で、初の決勝の舞台に駒を進めた。
予選ラウンドロビンでは
R・ナダル(スペイン)に敗れたものの、
F・オジェ アリアシム(カナダ)と
T・フリッツ(アメリカ)に勝利し2勝1敗で決勝トーナメントへ。19日に行われた準決勝では
A・ルブレフを下していた。決勝で対戦する35歳のジョコビッチとは過去3度対戦し、未だ1セットも取れずに3連敗中。初勝利と優勝をかけての激突となった。
決勝戦、第4ゲームで2度ブレークチャンスを与えたがこれをサービスで凌ぎキープしたルード。しかし、5-6で迎えた第12ゲーム、タイブレークに突入するかと思われたが、ジョコビッチにこの日4度目のブレークポイントとなるセットポイントを決められ52分で先行される
第2セット、徐々に押し込まれる展開が増えたルードは第4ゲームで先にブレークされる。接戦となった第1・第2セットだが、結果的に1度もブレークチャンスを握れることなく、最後はサービスエースを放たれ、1時間34分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはルードのコメントが掲載されている。
「結局この決勝で負けてしまうのは残念だね。もし、今年の1月1日に、今年を3位で終え、ファイナルズを戦えるというオファーがあれば、おそらくすぐにでも契約するだろうね。間違いなく」
「僕にとって決勝の結果はある意味最も驚くべきことの1つだ。全米オープンだって決勝に進むことは想像していなかったんだから。自分の考えと比べれば十分な結果を残せたと思うし、とてもうれしいよ。オーストラリアに行って、新しいシーズンが始まるのを楽しみにしている。また5セットを戦うのが楽しみなんだ。全豪オープンでは、良い結果を残すためにすでにハングリー精神を持っていると言えると思うし、来年はどうなるか見てみよう」
「全豪の後、僕には守るべきポイントや結果がたくさんあるはず。でも、さらに多くのことを成し遂げたい。今年は特定の大会で非常に良い結果を残しているから、それは簡単なことではないだろうけど、ベストを尽くすよ」
「おそらく、来年からはもっと注目されることになるだろう。それはそれでどうにかしようと思っているし、どうなるかなと思っている。自分のプレーする試合に集中し、そこからスタートするつもりだ。オーストラリアでプレーすることになれば、おそらく1年間に何千ポイントもプレーすることになり、うまくいけば80から90試合近くプレーすることになるだろう。数ある大会のうちの1つに過ぎないと考えないとね。今はマラソンのスタート地点のようなもの。モチベーションが上がってくるね」
一方、勝利したジョコビッチはATPファイナルズ6度目の優勝。
R・フェデラー(スイス)に並び史上最多タイの記録を達成した。
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