男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は12日、シングルス3回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク361位の
S・ワウリンカ(スイス)との26度目の対戦を6-2, 6-2で勝利し、準々決勝へ進出した。試合後、ジョコビッチは怪我からカムバックしたワウリンカについて「スタンの復活は素晴らしいことだ」と語った。
>>BNLイタリア国際 男子組合せ・結果<<>>BNLイタリア国際 女子組合せ・結果<<両者のこれまでの対戦成績はジョコビッチの19勝6敗。最後に対戦したのは2019年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)4回戦でその時はジョコビッチの途中棄権によってワウリンカに白星がついている。
同大会を過去5度制しているジョコビッチは、初戦となった2回戦で世界ランク35位の
A・カラツェフを6-3, 6-2のストレートで下して、初戦突破を決めた。
一方、同大会で2008年のファイナリスト(決勝でジョコビッチに敗れた)のワウリンカは2回戦で世界ランク58位の
L・ジェレ(セルビア)を7-6(10-8), 3-6, 6-4のフルセットで破り、3回戦へ駒を進めた。
注目の一戦は、ジョコビッチがオープニングゲームでブレークに成功して先行する展開になる。互いにサービスキープが続くも、ジョコビッチが第7ゲームでブレーク。30分で第1セットを先取する。
第2セットも再びジョコビッチのブレークから始まる。ワウリンカは第6ゲームで初ブレークに成功するも、ジョコビッチがさらにブレークを重ねて1時間15分で勝利し、16年連続で8強入りを決めた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトは、ジョコビッチの試合後のコメントを掲載しワウリンカについて語った。
「スタンが復活したこと、そして勝利を収められたのは素晴らしいことだ。彼はタフな試合を2つも制してきた。まだ彼が望むようなフィジカルの状態ではないことは分かると思う。でも彼はスタン・ワウリンカで、時間をかければ相手を苦しめることができるんだ」
「僕は最初からうまくプレーすることができた。彼をコート上で動かし、セカンドセットのサーブのロス(1ブレーク)を除けば、うまくサーブをキープすることができた」
ジョコビッチは準々決勝で、第8シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは3回戦で、ラッキールーザーで世界ランク60位の
M・ギロン(アメリカ)を6-3, 6-2で下しての勝ち上がり。
ジョコビッチは今回が初顔合わせとなるオジェ アリアシムについて 「フェリックスとは数年来の付き合いだよ」とコメント。
「彼はトップ10の実力の持ち主で、まさにその代表格だ。彼はハードワーカーで、ナイスガイなんだ。彼のオールラウンドなプレーは向上している。クレーコートでも上達している。僕は彼がどんなゲームをするのか、何が期待されているのかを理解しているよ」
また同日に行われた3回戦では、第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第5シードの
C・ルード(ノルウェー)、第10シードの
J・シナー(イタリア)、世界ランク45位の
C・ガリン(チリ)が勝利し、準々決勝進出を決めている。
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