男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第20シードの
T・フリッツ(アメリカ)が第4シードの
R・ナダル(スペイン)を6-3, 7-6(7-5)で下し、2年9ヶ月ぶりとなるツアー2勝目をATPマスターズ1000で飾った。
>>BNPパリバOP男女 組合せ・結果<<>>全国高校センバツ 組合せ・結果<<フリッツは前日に行われた準決勝の
A・ルブレフ戦で右足首付近を痛めると、決勝当日の練習中に右足首を捻るアクシデントに見舞われ、テーピングを施して出場した。
第1セット、フリッツは左胸部を痛めて本調子ではないナダルから4ゲームを連取。第8ゲームでナダルにブレークを許すも、第9ゲームで再びブレークして先取する。
第2セット、1ブレークずつ奪い合い、ゲームカウント5-4で迎えた第10ゲームでフリッツはチャンピオンシップポイントを握るも、決めきれず。
タイブレークにもつれると、フリッツが1ポイント目でミニブレークを取るもナダルに2度ミニブレークを許して4-5とリードされる。しかし、続くポイントでナダルがドライブボレーをミスすると、フリッツは3ポイントを連取し、優勝を掴んだ。
男子プロテニス協会のATPは、公式サイトで試合後のフリッツのコメントを掲載。右足首の負傷について、「試合前にこれほどひどい痛みを経験したことはない」と語った。
「試合に向けて、たくさんの練習をしてきたんだ。試合前は、(足首の負傷で)プレーできるわけがないと思っていた。足首を色々とケアをして、ジェットコースターのような感情を味わってきたよ。でもここにきて、まったく(プレーに)影響がなかったんだ」
「インタビューやスピーチでは、涙をこらえなければならないだろうね。僕はとてもハッピーな泣き虫だから、これは大変なことだよ」
「この大会、特にインディアンウェルズで優勝することは、子供の頃の夢のひとつで、それが叶うとは思ってもみなかったことなんだ。僕は『現実にはありえない』と言い続けてきたんだ」
「僕はこれまでずっと、偉大な選手たちとの試合に敗れてきた。彼らはいつも無敵だと感じていた。だから、大舞台でやるしかないんだ。大きなタイトルを獲るには、最高の選手に勝たなければならない。彼(ナダル)は今年、無敵だった」
「彼(の身体)が大丈夫であることを願うよ。明らかに何かあったんだろう。20数試合もやって、身体がどうなっているのか想像もつかないよ」
フリッツは2001年大会を制した
A・アガシ(アメリカ)以来、21年ぶりに地元アメリカ勢として同大会を制覇した。
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