男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は19日、シングルス準決勝が行われ、第19シードの
C・アルカラス(スペイン)は第4シードの
R・ナダル(スペイン)に4-6, 6-4, 3-6のフルセットで敗れ、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初の決勝進出を逃した。試合後には「僕はラファと接戦だったと思う」と振り返った。
>>ナダルvsフリッツ 1ポイント速報<<>>BNPパリバOP男女 組合せ・結果<<18歳のアルカラスと35歳のナダルは2度目の顔合わせでナダルの1勝。初対戦となった昨年5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では1-6, 2-6のストレートで敗れている。
この試合の第1セット、第1ゲームでいきなりブレークに成功したアルカラス。ゲームカウント2-0とするもそこからナダルに4ゲームを連取される。第7ゲームでは再びブレークを奪ったものの第10ゲームでブレークを許し先行される。
第2セットでは強風が両者を苦しめるなか第5ゲームでアルカラスが先にブレークを奪う。その後は強風の影響もあってか互いにブレーク合戦となるが、第10ゲーム、アルカラスがサービングフォーザセットをものにしてセットカウント1-1に追いつく。
迎えたファイナルセット、ファーストサービスが入った時に86パーセントの高い確率でポイントを獲得したアルカラス。第5ゲームでは3度のブレークチャンスを掴むも活かせず。第8ゲームで掴んだこのセット初のブレークポイントをものにされ、3時間12分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し、次のように語った。
「第1セットではラファと対戦し、自分自身とも向き合った。僕は常にラファと対戦しているんだと考えていた。第2セット、第3セットでは“ラファが相手だけど、自分のレベルを示す。100パーセントの力を発揮して、ラファに勝てる、あるいはそれに近づけるようにしよう”と考えていた」
「第2セットでは風が強かった。僕たちは何とか続けた。第2セットはテニスの試合ではなかったと思うよ。でも、雰囲気は素晴らしかった。第3セットでは本当にいいテニスができた」
「この大会を終えて僕はハッピーだよ。自分のレベルやパフォーマンスに満足してコートを後にした。初対戦では彼は僕を打ちのめしたんだ。今は第3セットを戦っているんだ。本当にハッピーだよ」
勝利したナダルは今季4勝目、
N・ジョコビッチ(セルビア)と並ぶ史上最多タイのATPマスターズ1000通算37勝をかけて、決勝で第20シードの
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは同日に行われた準決勝で、第7シードの
A・ルブレフを7-5, 6-4で破っての勝ち上がり。
ナダルとフリッツは2度目の顔合わせで、前回は2020年のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)決勝で、ナダルが6-3, 6-2で勝利している。
両者の決勝は、日本時間21日7時(現地20日15時)以降に行われる。
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