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松岡氏、錦織復帰「うれしい」

WOWOW
松岡修造
画像提供: WOWOW
8月31日に開幕した全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は、新型コロナウイルス感染防止のため、無観客、メディア規制など様々な対策が行われているなか開催される異例の状況。そんな大会について、WOWOWは日本テニス協会強化副本部長でWOWOWテニス解説者の松岡修造氏にインタビュー。ここまでを振り返ってもらうとともに、錦織圭が出場する8日開幕のジェネラリ・オープン(オーストリア/キッツビュール、レッドクレー、ATP250)の見どころについても語ってもらっている。

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Q.コロナ禍で様々な対策が行われ、無観客で開催されている全米オープンテニスはどのような印象ですか?

「選手も大会側も初めての経験ですから様々なハプニングが起こりながらも継続していること自体がすごいことです。大会が途中で中止になる可能性も十分に考えられる中でも、いいテニスで継続できているのが、テニス以外のスポーツ、五輪も含めて可能性がすごく大きく見えている気がします。僕の観点からすると、コロナというのがあることによって、なにかみんなで協力しあうとか今までの大事な考え方を再確認させるようなものである気もします。ですので、大会サイド、ATP、WTA、選手がより1つになってほしい願いがあります」

Q. 9月6日でベスト16が出そろいましたが、男子の勝ち上がりについて印象は?
「1番に感じたことは、どの選手もうまく調整を行ってきている、ということです。自粛で試合を行えていないのに、ここまで仕上げてきているとは思いもしませんでした。また、若い選手の活躍が目立っています。その中でも、F・オジェ アリアシム(カナダ)が良いですね。ほれぼれするくらい良いテニスをします。どこがどう良いというよりも、全体的に見て素晴らしいです。動きも良いですし、メンタルも強いですし、弱点がない。大会前、フォアに関しては不安視していましたが、コンパクトになっていたので、今大会の試合を観ていても、不安要素は感じませんでした。これだけ良いテニスをする選手は久しぶりに見ました。たぶん、彼のテニスが、今後見本になっていくと思います。それくらい素晴らしい選手です」

Q.男子日本勢は5人出場するも、残念ながら全員が1回戦で敗退してしまいました。

「まずは、男子日本選手が本戦に5人出ていること自体がすごいことだと思います。自分も選手でしたので、グランドスラムの本戦に入ることがどれだけ大変かわかります。その一方で、今大会はR・ナダル(スペイン)、R・フェデラー(スイス)といったトップ選手が不在でした。そういう意味で、チャンスがあっただけに残念な気持ちはありました」

Q.女子は大坂なおみ選手が勝ち上がっています。1回戦の土居美咲戦、3回戦のM・コスチュク(ウクライナ)戦はフルセットまでもつれましたが、松岡氏から見て大坂選手の状態はいかがでしょうか?

「テニスの調整はうまくできています。左足の違和感があるかもしれませんが、僕はそこはあまり気になりません。特に、彼女の武器であるサービスの破壊力とフォアハンドのパワーがすごく磨かれています。ここまで勝ち上がっているのは、大坂選手のテニスが相手よりも上だということ。ただし、少しでも彼女の心の波が荒れてしまえば、いくらでも負ける可能性がある、という不安要素もあります。2018年に全米オープンを初優勝した際の『よく走る!がまんする!そして頭を使う!』ことがしっかりと揃った時に優勝が見えると思います。テニスに関しては断トツです。彼女が持っているテニスを1番いい形で使えれば、100パーセント優勝です。これを使えていないのはメンタルが邪魔していると思いますが、心技体が合致した時はかなり期待を持てます」 

Q.全米オープンテニスが開幕中ですが、錦織圭選手がジェネラリ・オープンで約1年ぶりにツアー復帰をします。すでに錦織選手はオーストリアに入り会場での練習も行っていますが、印象と、改めて期待することは?

「まずは、錦織選手がコートに戻ってきてくれたことが1番うれしいです。ただ、復帰までにこれだけ時間が経っているので、テニスについては分かりません。錦織選手のテニスはタイミングを大事にします。それは試合をこなしていくことで取り戻していくことなので、勝敗やランキングについてあまり気にする必要はないと思います。来年から正しい方向で戦える体力とテニスをしっかりと身に着けることが今の錦織選手には大事です」

Q.ジェネラリ・オープンには西岡良仁選手も出場予定です。全米オープンテニス1回戦でのA・マレー(イギリス)選手との死闘も記憶に新しいですが、松岡氏から見ての印象はいかがでしょうか?

「日本人の中で断トツに良いと思っています。彼は自分から仕掛けることができる、試合を組み立てる力を持っています。そして、バラエティに富んだショットを持っている。だから、対戦相手が『やりにくい』と感じる選手です。そして、どの選手にあたっても勝つチャンスがあるのが今の西岡選手だと思います。S・チチパス(ギリシャ)だろうが、オジェ アリアシムだろうが、相手にテニスをさせない技を持っています。だから、仮に全米オープンテニスでベスト8とかに進んでいたとしてもまったく違和感がありませんでした。今後、ランキングのトップ10に入る可能性も持っています」

Q.全米の裏で開催される異例のATPツアーとなりますが、ジェネラリ・オープンの見どころを教えてください。

「キッツビューエルは、広大な自然を感じる場所で、選手にも人気がある大会です。空港から遠く、立地的には良くないですが、ツアーの中でも癒されるような特別な場所なので、キッツビューエルの自然も見どころの1つですね。」

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