テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)で12日に行われた男子シングルス決勝戦で、第2シードの
R・フェデラー(スイス)を下して大会2連覇と同時に自身9度目のグランドスラム優勝を飾った第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は、試合翌日に開かれた会見に臨み記者からの質問に答えていた。
グランドスラム優勝回数では、歴代1位となる17度の優勝を誇るフェデラーや、14度の
R・ナダル(スペイン)に追い付けるのではと言う質問に対して「まだ早すぎるとは言いたくはない。つまり、恐らく今がそれに対して話す時なんだと思う。」と、微笑みながら答えていた。
今回の優勝で、ウィンブルドンでは3度、全豪オープンでは5度、全米オープンで1度の優勝と、テニス界の名選手の1人である事を証明したジョコビッチ。9度目のグランドスラム優勝は、過去8度の優勝を誇る
A・アガシ(アメリカ)、
J・コナーズ(アメリカ)、
I・レンドル(アメリカ)、F・ペリー、
K・ローズウォール(オーストラリア)と言うそうそうたる顔ぶれを上回った。加えて28歳のジョコビッチは現在も更にプレーが向上しているのは誰もが認めている。
同じく現役を続けているフェデラーやナダルの記録に追い付こうとしているかと問われたジョコビッチ。
「まだまだ自分には遠い数字。それまでには長い道のりがある。グランドスラムで優勝するにはどれほど大変な事か知っている。多くの努力と多くの物が揃わなければ達成出来ない事。だからその2人に追い付くと言うのは信じがたい事。正直今はその事は考えていない。」
それに代わってジョコビッチの今のモチベーションは、テニスへの情熱と愛情、そしてテニスをしている事から生まれる楽しみだと語っていた。加えて、奥さんや8ヶ月になる息子のステファンの家族を含め支えてくれている人達へも同じような楽しみを与え続けなければと言う責任感もモチベーションに繋がっていると言う。そしてジョコビッチは、まだまだ現役生活は長く続くとも感じている。
(STATS - AP)


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