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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、女子シングルス4回戦が行われ、昨年準優勝を飾った第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)がT・ピロンコバ(ブルガリア)を4-6, 6-3, 6-3の逆転で下して、今大会自身4度目のベスト8進出を決めた。
昨年の今大会ではグランドスラムで自身初の決勝進出を果たしたラドワンスカだったが、S・ウィリアムズ(アメリカ)の前に敗れ惜しくも準優勝に終わっていた。しかしこの日は、優勝候補筆頭だった第1シードのセリーナが敗退する波乱に見舞われ、これでトップ5選手中勝ち残っているのはラドワンスカ1人となり、グランドスラムでの初優勝が見えてきたと期待の声が寄せられた。
「それは特に関係ないわ。特に今年のこの大会はね。だって不思議な番狂わせが本当に多いから。」と周囲の声に答えるラドワンスカ。「誰もが今年は一体何が起きているのって思っているわ。でも特に芝でのこの大会はそんな事が起きるものだと思っているの。芝はちょっと特殊だから、他のサーフェースとは違う人が勝者になる事もしばしば。トップ10やトップ20にいないけど芝では良いプレーをする選手がたくさんいるわ。だから、トップ選手が1週目から消えてしまうような事態も起きてしまうんだと思う。」と語るラドワンスカ。
また「対戦相手がどんなランキングかなんて関係ない。どの試合も違うストーリーになるもの。」と、各試合について新たな気持ちで臨んでいる事を明かしていた。
2年連続となる準決勝進出を懸けてラドワンスカは第6シードのN・リー(中国)と準々決勝を行う。この日リーは、第11シードのR・ビンチ(イタリア)を6-2, 6-0のストレートで退けての勝ち上がり。
「お互いこれまで何度も対戦しているわ。そしていつも良い試合で長い試合になっているの。だから次の試合で彼女(リー)を下すには、また最高テニスをする事が必要になるわね。」とラドワンスカは、リーとの対戦についてコメントしていた。
そしてこの日行われた男子のシングルス4回戦で、ラドワンスカと同じポーランド出身のJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)とL・クボット(ポーランド)が勝利してベスト8入りを決め、両者が準々決勝で対戦する事となり、男女共にポーランド出身選手がベスト8に勝ち残っている事の喜びも語っていた。
「この日はポーランドのテニス界に取ってとても大きな一日になったわ。特に男子でね。ウィンブルドンの準々決勝でポーランド人対決だなんて、歴史上初めての出来事よ。ポーランド国民がみんな楽しみにしているわ。」と、嬉しそうに語った。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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この日行われた試合結果は以下の通り。
●S・ウィリアムズ(1) vs. ○S・リシキ(ドイツ)(23), 2-6, 6-1, 4-6
○A・ラドワンスカ(4) vs. ●T・ピロンコバ, 4-6, 6-3, 6-3
○N・リー(6) vs. ●R・ビンチ(11), 6-2, 6-0
○P・クヴィトバ(チェコ共和国)(8) vs. ●C・スアレス・ナバロ(スペイン)(19), 7-6, 6-3
○M・バルトリ(フランス)(15) vs. ●K・ナップ(イタリア), 6-2, 6-3
○K・フリッペンス(ベルギー)(20) vs. ●F・ペネッタ(イタリア), 7-6, 6-3
○S・スティーブンス(アメリカ)(17) vs. ●M・プイグ(プエルトリコ), 4-6, 7-5, 6-1
●L・ロブソン(英国) vs. ○K・カネピ(エストニア), 6-7, 5-7
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