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男子テニスツアーのクレムリンカップ男子(ロシア/モスクワ、賞金総額67万3150ドル、インドアハード)は20日に準決勝を行い、第2シードのA・セッピ(イタリア)がM・ジャジーリ(チュニジア)に6-3, 6-1のスコアで圧勝し、決勝進出を決めた。試合時間は70分だった。
28歳のセッピは今シーズン36勝25敗という戦績で、今季4度目となるツアー決勝進出を決めた。決勝では今季2勝目をねらう。
試合後、セッピは「今季も終盤に差しかかっているけど、最後のモスクワ、バーゼル、パリの大会では全力を尽くすよ。自分のキャリアの中で最高のシーズンを送ることができている。インドアコートは気持ちよくプレーができるよ。」と語った。
勝ったセッピは決勝戦で第4シードのT・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。
ベルッチは準決勝でI・カルロビッチ(クロアチア)を6-7(5-7), 6-4, 6-4の逆転で退けての勝ち上がり。その試合の第1セット、タイブレークに突入すると、先手を打ったカルロビッチが7-5でこれを奪い、このセットを7-6で先取する。
しかし第2セットに入るとベルッチが格上の意地をみせ始め、6-4でこのセットを奪い返すと、試合はファイナルセットへ。
ファイナルセットはキープ合戦となった。しかし4-5からの第10ゲームでカルロビッチが30-30から痛恨のダブルフォルトを犯してしまい、続く30-40からのポイントではベルッチがしっかり奪い、試合に終止符を打った。ベルッチはハードコート、インドアコートでATPツアー初の決勝進出を決めた。
過去2度の対戦でいずれもカルロビッチに敗れていたベルッチは「タフな試合だったよ。カルロビッチのサーブは強力なので、キープしなければならないというプレッシャーは相当なもの。どのポイントでも高い集中力を保たなければならなかった。」と試合を振り返った。
ベルッチはカルロビッチに3本のブレークポイントを握られたがいずれも跳ね返し、またサービスポイントでは76%のポイント獲得率を記録した。
決勝戦についてセッピは「ベルッチとの対戦は、ラリーが続く決勝になるだろう。決勝戦は両者ともにどうしても勝ちたいという想いを持ってプレーをするからね。」と展望を話している。
一方、「インドアコートでは初の決勝進出。だからとてもうれしいね。セッピはベースラインからとてもいいテニスをする選手。明日、彼を倒すのは簡単ではないだろうね。」とはベルッチの弁。
ベルッチは7月のクレディ・アグリコル・スイス・オープンで優勝しており、決勝では今季2勝目を目指す。ツアー決勝戦での戦績は3勝1敗。
同日にはシングルス決勝に先駆けてダブルス決勝が行われており、第1シードのF・チェルマク(チェコ共和国)/M・メルティナック(スロバキア)組がS・ボレッリ(イタリア)/D・ブラッチアリ(イタリア)組を7-5, 6-3で下し、シードを守って貫録の優勝を決めている。
今大会のシングルスの優勝賞金は12万1520ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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