HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
男子テニスツアーのクレムリンカップ男子(ロシア/モスクワ、賞金総額67万3150ドル、ハード)は17日、シングルス1回戦残り4試合と2回戦3試合を行い、M・ジャジーリ(チュニジア)が第3シードのV・トロイキ(セルビア)を6-1, 3-6, 6-2のフルセットで、L・ロソル(チェコ共和国)が第6シードのD・イストミン(ウズベキスタン)を4-6, 6-4, 6-3の逆転で下し、ベスト8入りを果たした。
世界ランク112位のジャジーリは同29位で2010年の今大会チャンピオンのトロイキに対し、第1セットでファーストサーブが入った時に100パーセントの確率でポイントを獲得するなど1度もブレークポイントをトロイキに握らせず、2度のブレークを奪う好調な滑り出しをみせた。
しかし、第2セットは徐々に調子を取り戻したトロイキがジャジーリから1度ブレークを奪い、セットオールへと追い付いた。
第3セットに入ると再び集中を増したジャジーリは、自身のサービスゲームで48パーセントの確率しかポイントを奪えなかったトロイキから2度のブレークを奪うと、1時間40分で勝利。自身初となるATPツアーレベルでのベスト8進出を果たした。
今大会は上位シード4選手が1回戦を免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦となったトロイキだったが、初戦で姿を消す結果となってしまった。
一方、世界ランク88位のロソルは同43位のイストミンに第1セットで唯一のブレークを許し、このセットを先取されてしまう。第2セットでは1度もブレークポイントをイストミンに与えなかったロソルが、第9ゲームでこの試合初めてイストミンからブレークを奪い、試合を振り出しに戻した。
勝敗を決める第3セットでは、第2セットに続く好調なサーブを放ったロソルはゲームカウント3-4からの第8ゲームで重要なブレークを奪うと、このセットもイストミンに1度もブレークチャンスを与えず自身のサービスゲームをキープし、1時間58分でシードダウンを演出した。
準決勝進出をかけてジャジーリとロソルが準々決勝で対戦する。
また、この日行われた1回戦では、地元の期待を背負い主催者推薦で出場の2選手がいずれも敗退し、その期待に応えることはできなかった。E・ロジェ=ヴァセラン(フランス)が主催者推薦のE・ドンスコイ(ロシア)を6-4, 4-6, 6-3で、F・チポッラ(イタリア)が主催者推薦のT・ガバシュビリ(ロシア)を6-4, 6-4で下した。
22歳で世界ランク127位のドンスコイは、試合直後の記者会見で「今は今日の試合の詳細が分からないから、後でコーチと分析して次の大会へつながるよう敗戦の要因を話し合っていきたい。」と語った。年末までにトップ100入りを目標としているドンスコイは、これで今季のATPツアーレベルでは0勝4敗となった。
また、2009年2月に自己最高位の59位を記録したガバシュビリだったが、昨年はスランプに陥り、今年は怪我に泣かされ、現在は168位へと落としている。「今年は娘が生まれて人生最高の年だった。残念ながらテニスではそうはいかなかった。今年の序盤で怪我を負ってしまい、思うような回復ができなかった。今日の彼(チポッラ)は動きも良く、簡単な相手ではなかった。自分はもっとフットワークを使って積極的なプレーをしなければならなかった。」と反省点をあげていた。
ロジェ=ヴァセランは第1シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と、チポッラは第4シードのT・ベルッチ(ブラジル)と2回戦で対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
E・ロジェ=ヴァセラン ○-× E・ドンスコイ, 6-4, 4-6, 6-3
F・チポッラ ○-× T・ガバシュビリ, 6-4, 6-4
J・ヤノヴィッツ(ポーランド) ○-× B・ベッカー(ドイツ), 7-6 (8-6), 6-3
I・カルロビッチ(クロアチア) ○-× S・ボレッリ(イタリア), 6-4, 7-6 (7-4)
【2回戦】
M・ジャジーリ ○-× V・トロイキ (3), 6-1, 3-6, 6-2
L・ロソル ○-× D・イストミン (6), 4-6, 6-4, 6-3
伊藤竜馬(日本) (8) ○-× K・クラウチュク, 7-6 (9-7), 2-6, 6-3
今大会の優勝賞金は、シングルス12万1520ドル。ダブルス3万6950ドル。
(翻訳/弓削忠則)
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.