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ローランギャロス大会15日目、男子シングルス決勝で、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第2シードのR・ナダル(スペイン)が行われたが、雨で試合が順延となった。そして、月曜日に決着が持ち越された大会16日目、13時から試合が再開されて、ナダルが6-4, 6-3, 2-6, 7-5で、大会史上男子で初めて7回目の優勝を飾った。
過去の対戦成績はナダルの18勝14敗だが、二人は、グランドスラムの決勝で4回連続の対決を初めて演じた。また、第1シードと第2シードの決勝は、2008年以来のことで、好試合が期待された。
第1セットと第2セットは、先にナダルがサービスブレークして先行するが、セットの中盤でジョコビッチがブレークバックして追いつく形になったが、ナダルが再び突き放して2セットアップとなった。ジョコビッチはいらつき、ラケットを投げたり、ラケットでベンチを壊したりして、観客のブーイングを浴びた。
小雨が降り続く中、ゲームは進行したが、第2セット第2ゲームをナダルがブレークして2-0とするが、第3ゲームでナダルがストロークミスを重ねてブレークバックを許すと、ジョコビッチが試合の流れをつかみ、6ゲーム連取で第3セットを奪った。
第4セット第1ゲームで、ジョコビッチがブレークすると、ナダルのフラストレーションは募った。ジョコビッチ2-1の時点で雨が激しくなり、ナダルは怒りを露にしながらコートを後にした。
日曜日に男子決勝が終わらなかったのは、1973年以来の珍事で、その時は火曜日に終わったという。
月曜日に仕切り直しとなったが、第4ゲームをナダルがいきなりブレークに成功してイーブンとした。ナダルは、ジョコビッチを左右に走らせ、深いストロークを打ってラリーの主導権を握った。また、ナダルはサーブの調子が良く、ファーストサーブでのポイント獲得率は80%に達し、ジョコビッチにプレッシャーをかけた。第9ゲームの後に、約3分ほどの雨の中断があったが、天気は持ち直し、第12ゲームで30-30から、ナダルがフォアでダウンザラインへウィナーを決めて、マッチポイントを握った。最後は、ジョコビッチのダブルフォールトで2日がかりの決勝に幕を下ろした。
「(パリでの)初めての決勝、楽しみました。今回は負けたけど、まだまだ多くの時間が残されている。もっと強くなって戻って来られたらいいね」このようにジョコビッチは言い残して、パリを後にした。
一方、ナダルは男子で大会史上最多の7回目の優勝を決めて、ジョコビッチからのグランドスラム決勝での連敗を止め、自分の牙城を守った。
「ローランギャロスは特別な場所です。(この優勝は)僕のキャリアの中で、特別な瞬間です」
世界1位と2位によるパリの決勝は、ロジャーとラファのライバル時代から、ラファとノバクのライバル時代に移ったことも雄弁に物語った。
(文・写真/神 仁司)
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