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女子テニスツアーのエストリル・オープン女子(ポルトガル/エストリル、賞金総額22万ドル、クレー)は28日、シングルス準々決勝4試合が行われ、第2シードのJ・ガイドソバ(オーストラリア)がM・ニクルスク(ルーマニア)に7-5, 4-6, 2-6の逆転で敗れるなど、上位シード勢が揃って敗退する波乱の一日となった。
世界ランク31位で第2シードのガイドソバは、同59位のニクルスクに対して、接戦となった第1セットを先取し続く第2セットも序盤でブレークを奪い4-2とリードし試合の主導権を握っていた。しかし、そこから反撃に出たニクルスクはセットを奪い返すと、勝敗を決める第3セットでは一気に試合の流れを支配し、1度もガイドソバにブレークポイントを握らせず、逆にガイドソバから2度のブレークを奪い2時間10分で勝利。昨年9月のタシケント大会以来、自身2度目の準決勝進出を決めた。
「今日の自分のプレーにはとても満足している。良いテニスを見せることが出来たと思う。第2セット2-4とリードされた時には“もう何も気にせず、ただボールを打つ”と言い聞かせていたの。挽回できたのはちょっとラッキーな部分もあったけど、勝利を飾る時には運も必要だったりするもの。本当に嬉しい。」とニクルスクは喜びを語っていた。キャリア初の決勝進出を懸けてニクルスクは、A・メディーナ=ガリゲス(スペイン)と準決勝で対戦する。
この日メディーナ=ガリゲスは、第3シードのK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-3, 7-5のストレートで下しての勝ち上がり。第1セットでは1度ブレークを許したが3度のブレークを決めて、そのセットを先取したメディーナ=ガリゲスだったが、第2セットは出だしからザコパロバにリズムを奪われて3-5とリードを許してしまう。しかしそこからメディーナ=ガリゲスはブレークバックに成功すると終盤で再びブレークを奪い1時間46分で勝利を飾り、ザコパロバとの対戦成績を5勝1敗と広げた。
2009年に自己最高位の16位まで行っていたメディーナ=ガリゲスは「この大会ではいつも試合を楽しんで出来ている。みんなはとても風が強い大会だって言うけど、去年も出場したけどそうは感じなかった。今季2度目の準決勝進出を決めることが出来て、とてもハッピー。」と2月のアカプルコに続く4強進出の喜びを語っていた。
また今大会の第1シードであるA・クレイバノワ(ロシア)も敗退する波乱に見舞われた。その波乱を演じたのはK・バロア(ドイツ)で、クレイバノワを6-4, 6-2のストレートで退けた。世界ランク25位のクレイバノワは同71位のバロアに対して第1セットは4-1とリードしていた。しかしそこから5ゲーム連続してバロアに奪われたクレイバノワは、再びリズムを取り戻すことが出来ず、わずか71分で敗退した。昨年5月のストラスブールに続く自身2度目の決勝進出を懸けて、準決勝でバロアはJ・ラーソン(スウェーデン)と顔を合わせる。
この日ラーソンは、A・クドリャフツェワ(ロシア)とのノーシード対決を6-2, 7-5と1時間20分のストレートで退けての勝ち上がり。第1セットをあっさり先取したラーソンだったが、第2セットでは4-5とリードされ、試合はフルセットへもつれるかと思われた。しかし、そこから3ゲームを連取したラーソンが、4年前の対戦に続きクドリャフツェワから2連勝した。
「最近はクレーで試合をすることが好きになったの。これまでは良い結果はハードコートで残していたけど、ちょっと変わってきました。」と語るラーソンは、今季すでにアカプルコのクレー大会で4強入りしていた。「第1セットではあまり調子が上がらなかったけど、彼女にミスが多かったからあまり気にならなかった。第2セットで彼女はゆっくりプレーをし始めたから、長いラリーが多くなって接戦となってしまったけど、結果は良いものになった。」と試合を振り返った。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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