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男子テニスツアーのSAオープン(南アフリカ/ヨハネスブルグ、賞金総額44万2500ドル、ハード)は水曜日に、シングルス1回戦残り6試合と2回戦4試合が行われ、日本から唯一出場の添田豪(日本)が第7シードのR・シュトラー(ドイツ)を3-6, 6-4, 6-4の逆転で下す金星を上げ昨年7月以来となるATPツアーでの本戦勝利を飾った。
世界ランク93位で34歳のシュトラーは、第1セットでは自身のサービスゲームで74%の確率でポイントを獲得するなど、完璧なサービスゲームを披露し1度もブレークポイントを添田に握らせず、あっさり先取に成功した。
しかし同117位の添田は第2セットに入ると逆に73%の確率で自身のサービスゲームではポイントを獲得して1度もブレークポイントをシュトラーに握らせず、逆に1度ブレークを奪うとそのセットを取り返し試合を振り出しに戻した。
勝敗を懸けたファイナルセットでは、1度ブレークを許した添田だったが、2度のブレークに成功して2004年4月に世界ランク5位にまで上り詰めたシュトラーから3度目の対戦で初めて勝利を飾ると共に、今シーズンATP大会本戦での初勝利を飾った。
添田は自身初のベスト8入りを懸けてK・ベック(スロバキア)と2回戦で対戦する。ベックはB・ダブル(アルゼンチン)を7-5, 7-6 (7-4)のストレートで退けての勝ち上がり。この日行われた添田以外の1回戦は全て前日に予定されていたが、悪天候のためこの日へと順延となっていた。
その1回戦では、前年度チャンピオンで第1シードのF・ロペス(スペイン)、第3シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)らが揃って敗退する波乱の1日となった。
F・ダンチェビッチ(カナダ)がロペスを6-7 (5-7), 6-2, 7-6 (10-8)で、J・ウタ-ガルング(オランダ)がティプサレビッチを6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (7-4)と、いずれも大接戦の逆転で下す番狂わせを演じた。
ロペスは第3セットのタイブレークでは3本のマッチポイントを握るも取り切れず、ダンチェビッチの初のマッチポイントでバックハンドをネットにかけて敗退してしまった。「チャンスをことごとく物にできなかった。これが今日の試合さ。こんな1回戦は嫌いだね。ダンチェビッチはとても才能があって危険な選手なんだ。」とロペスは試合を振り返っていた。
2009年の終わりに受けた手術で10ヶ月のツアー離脱を余儀なくされて復帰したダンチェビッチは、この日の勝利が復帰後一番の勝利となった。「今日の試合はほとんどチャンスがないと思っていたんだ。だって彼は去年優勝しているんだからね。テニスは面白いスポーツで、誰がいつ誰に勝ってもおかしくない。それがここ最近のツアーさ。」と、自身も驚きを隠せなかった。
ティプサレビッチとウタ-ガルングの試合は前日、ティプサレビッチが7-6, (7-4), 4-6, 3-3としたところでこの日へと順延となっていた。再開された試合でも両者譲らず、タイブレークの末にウタ-ガルングが自身初となるATPツアー本戦での勝利を飾った。
ティプサレビッチは「全てが上手く行かなかった。対戦相手を称賛するが、今日の試合は長い人生の中でも最悪の試合の1つ。今日の判断は全てが間違っていた。」と落胆していた。
大金星を飾ったウタ-ガルングだったが、その喜びは長続きしなかった。その後行われた2回戦でウタ-ガルングはS・デウバーマン(インド)に3-6, 4-6で敗れた。
その他の1回戦では主催者推薦のF・ウォルマランスがI・シジスリングを4-6, 6-3, 6-4で、D・セラ(イスラエル)がE・ロジェ=ヴァセラン(フランス)を1-6, 7-5, 6-4といずれも逆転で退け2回戦進出を決めた。この試合はセラが1-6, 3-2と第2セットで巻き返したところでこの日は再開されていた。
その他行われた2回戦の結果は以下の通り。
R・デフェスト(南アフリカ) ○-× M・プルジシーズニー(ポーランド) (8), 6-3, 6-4
I・ヴァン=デル=メルウェ ○-× D・ブラウン(ジャマイカ), 4-6, 7-5, 6-3
S・グロイル(ドイツ) ○-× M・ラオニク, 7-6 (7-5), 6-4
今大会の優勝賞金は7万6500ドル。
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