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女子テニスツアーのコモンウェルス・バンク・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(インドネシア/バリ、賞金総額60万ドル、ハード)は7日、シングルス決勝が行われ、A・イバノビッチ(セルビア)がA・クレイバノワ(ロシア)を6-2, 7-6 (7-5)のストレートで破り、今季2勝目となるタイトルと優勝賞金21万ドルを手に入れた。
23歳のイバノビッチは、先月行われたリンツ大会で2年振りのツアータイトルを獲得し今大会への出場権を獲得しており、また今回の優勝で1年振りのトップ20返り咲きとなる。スランプに陥っていたイバノビッチは、今年7月には65位まで世界ランクを落としていた。
第1セットは2度のブレークに成功したイバノビッチがあっさりと先取したが、第2セットに入ると拮抗した展開となりタイブレークに突入する。タイブレークでもお互いに一歩も譲らぬ展開となったが、クレイバノワの犯したダブルフォルトが勝負の分かれ目を決めた。
「第2セットはまるで精神力の強さを試されているようでした。ただ自分自身を信じていました。」とイバノビッチ。「落ち着きを保つことが出来ましたから、試合に勝てて嬉しいです。」
さらにイバノビッチは「またタイトルを獲得できたことは、とても素晴らしいことですし、私にとって大きな一歩となります。この数ヶ月はとても良かったですし、来期に向けて良い終わり方だと思います。」と、完全復活への意欲を語った。
イバノビッチは2008年の全仏オープンで自身初となるグランドスラムタイトルを獲得すると、その直後には世界ランク1位の座も射止めていた。しかし、それ以降は深刻なスランプに悩んでいた。
一方で21歳のクレイバノワは、今季は2大会で優勝するなどブレークの1年となった。「アナには素晴らしい1週間でした。今日は勝てませんでしたが、ここにいることに満足しています。この大会のことは忘れないでしょう。素晴らしい1週間でした。」
この日は決勝に先駆けて3位決定戦が行われており、クルム伊達公子(日本)がD・ハンチュコバ(スロバキア)に7-5, 7-5で勝利している。これで40歳のクルム伊達は、27歳のハンチュコバに対し無傷の3連勝となった。
主催者推薦での出場ながら、3位という好成績を残したクルム伊達は「この試合が今年最後のWTAの試合でしたから、とても疲れています。だけど良い結果で終わりたかったので、今日は勝つことが出来てとても嬉しいです。ベストのテニスではありませんでしたが、ベストを尽くしました。ここではN・リー(中国)とダニエラに勝ちましたから、素晴らしい結果です。数日の休養の後、アジア大会のために広州に旅立ちます。」と、11月12日から始まるアジア大会に早くも目を向けていた。
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