男子テニスツアーのサンクトペテルブルク・オープン（ロシア/サンクトペテルブルク、賞金総額６６万３６７０ドル、ハード）は２８日、シングルス２回戦６試合が行われ、第１シードのＭ・ヨージニ（ロシア）が予選勝者のＥ・ドンスコイを3-6, 6-3, 6-2の逆転で下し、準々決勝進出を決めた。
２００４年には今大会でタイトルを獲得しているヨージニは、準々決勝で第８シードのＶ・ハネスク（ルーマニア）と対戦する。ハネスクは、Ｒ・ラム（アメリカ）を7-6 (7-1), 3-6, 6-3で下してのベスト８入り。
世界ランク２６０位のドンスコイ、あわや敗退まで追い込まれた同１０位のヨージニは「彼は第１セットで素晴らしいプレーをしていたし、僕にとってもタフな試合だった。第２セット中盤まで、ほとんどブレークができなかったよ。」と試合を振り返った。
元トップ２０ながら、現在は世界ランク２６４位まで落ち込んでいるＤ・ツルスノフ（ロシア）は、第４シードのルー・イェンスン（台湾）に6-1, 6-4の快勝でベスト８入りを決めている。
第１セットのサービスゲーム全てをラブキープするという圧巻のプレーを見せたツルスノフは「簡単な試合だった。重要なポイントで良いプレーが出来たし、彼にブレークするチャンスを与えないようにしたんだ。」と、自らのプレーに満足した様子。
一方、自己最高となる世界ランク３４位につけているルーは「ベストを尽くそうとしたけど、彼のプレーがとても積極的で、チャンスが見出せなかった。」と肩を落とした。
楽天ジャパンオープンでもベスト８進出を果たしていたツルスノフは、準々決勝でＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）と対戦する。２１歳のドルゴポロフは、３４歳のＲ・シュトラー（ドイツ）を6-4, 6-2のストレートで下してのベスト８入りとなっている。
この他の試合では、Ｉ・マルチェンコ（ウクライナ）がＫ・クラウチュクを6-4, 6-4で、Ｂ・ベッカー（ドイツ）がＰ・Ｈ・マチュー（フランス）を6-4, 6-2でそれぞれ下し、ベスト８入りを決めている。
今大会の優勝賞金は１１万３６００ドル。
（2010年10月29日10時41分）
準V→2回戦敗退で世界ランク急落 
