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女子テニスツアーのＷＳファイナンシャル・グループ・女子オープン（アメリカ/シンシナティ、賞金総額２００万ドル、ハード）は現地火曜日に、シングルス１回戦残り１０試合と２回戦３試合を行い、２回戦に登場した第１シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）がＶ・ドゥシェヴィナ（ロシア）を6-4, 3-6, 6-1で下し３回戦進出を決めた。また、１回戦に登場した第１０シードのＭ・シャラポワ（ロシア）はＳ・クズネツォワ（ロシア）を破り初戦突破を決めた。

第１セットを先取したヤンコビッチは、第２セットでも序盤でブレークに成功しリードを奪うが、そこからドゥシェヴィナの反撃を許し、逆転でセットオールに追いつかれると、勝敗の行方は第３セットへともつれた。

第２セットを落としたヤンコビッチであったが、第３セットでは自身のサービスゲームで７４％の確率でポイントを獲得、２度あったブレークピンチを切り抜けると、逆にドゥシェヴィナから２度のブレークを奪い、１時間５５分で勝利を手中に収めた。

その他の２回戦では、第１６シードのＭ・バルトリ（フランス）がＡ・ボンダレンコ（ウクライナ）を7-6 (7-4), 6-1で、予選勝者同士の試合はＡ・アマンムラドワ（ウズベキスタン）がＢ・ヨバノフスキ（セルビア）を6-2, 6-0と、いずれもストレートで下して３回戦進出を決めた。

ヤンコビッチはアマンムラドワと、バルトリは第２シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）とＳ・バンマー（オーストリア）の勝者とそれぞれ３回戦で対戦する。バンマーはこの日の１回戦で予選を勝ち上がったＳ・シルステア（ルーマニア）を7-6 (7-5), 6-2で下したの勝ち上がり。

この日行われた１回戦では元世界ランク１位で第１０シードのシャラポワと、先週行われたマーキュリー・インシュアランスＯＰで復活を印象付ける優勝を飾ったクズネツォワが対戦した。ロシア勢同士の対戦となった試合は、シャラポワが6-4, 1-6, 6-2のフルセットでクズネツォワを下して２回戦へ進んだ。

試合中、何度かトレーナーを呼んで腰や膝に治療を受けていたクズネツォワは「決勝戦を戦った直後に、夜のフライトで大会会場入りしてそして今日の１回戦を戦うのは本当に厳しい状況。自分では変えられないスケジュールだし、運が悪かったわね。もっとランキングを上げれば１回戦が免除されるからランキングを戻したい。でも今日のマリアは、本当に素晴らしいプレーをしてたわ。」と、状況を説明しつつ、シャラポワへの賛辞も忘れていなかった。

一方のシャラポワは「第２セットの序盤で彼女を調子に乗らせてしまった。経験豊富な選手には絶対してはいけないこと。ただ、第３セットでも積極的なプレーができたことが今日の勝利に繋がったと思う。」と、試合を振り返り反省点も語っていた。

２回戦でシャラポワは主催者推薦のＣ・バンデウェイ（アメリカ）を7-6 (7-1), 6-1で下したＡ・ペトコビッチ（ドイツ）と顔をあわせる。

その他、１回戦の試合結果は以下の通り。

Ｆ・ペネッタ（イタリア） (11) ○-× 鄭潔（中国）, 6-4, 6-2
Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） (12) ○-× Ｇ・アーン（ハンガリー）, 6-2, 6-2
Ｃ・マーケイル（アメリカ） ○-× Ｎ・ペトロワ（ロシア） (15), 7-6 (7-4) 5-3 （途中棄権）
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） ○-× Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア）, 6-3, 6-4
Ｍ・キリレンコ（ロシア） ○-× Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ）, 6-1, 6-3
Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン） ○-× Ｌ・サファロバ（チェコ共和国）, 6-4, 6-3
Ｅ・ヴェスニナ（ロシア） ○-× Ｍ・ウダン（アメリカ）, 6-2, 6-3

今大会の優勝賞金は３５万ドル。