男子テニスツアーのAEGON国際オープン男子（イギリス/イーストボーン、賞金総額４０万５０００ユーロ、芝）は１５日、シングルス１回戦残り４試合と２回戦２試合を行い、第１シードのＮ・アルマグロ（スペイン）がＬ・クボット（ポーランド）を7-5, 7-6 (7-3)で退け順当に２回戦進出を果たした。
アルマグロは先に行われた全仏オープンではベスト８入りをしており、その準々決勝では優勝したＲ・ナダル（スペイン）に敗れていた。この日の試合はその敗戦以来の試合で、今季芝での初戦を勝利で飾った。
第１セットは１度ブレークを許したアルマグロだったが、クボットから２度のブレークを奪い先取。第２セットは両者１度ずつのブレークを奪い、タイブレークへ。タイブレークでは世界ランク１８位のアルマグロが同５３位のクボットに力の差を見せ付けると、ストレートでの勝利を手にした。２回戦ではＤ・イストミン（ウズベキスタン）と対戦する。
この日嬉しい勝利を飾ったのが主催者推薦で出場のＪ・ワード（英国）で、第２シードのＦ・ロペス（スペイン）との１回戦で6-3, 5-4とリードしたところで、ロペスが左肩の痛みから途中棄権を申し入れての勝利となった。第２セット５－３からマッチポイントを握るも取り切れず、続く第１０ゲームで自身のサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたところだった。
世界ランク３４２位のワードは、スペインはバレンシアにあるファン・カルロス・フェレーロ・アカデミーで４年間練習を重ねていた。「本当に本当に嬉しいよ。テニス人生で一番の勝利さ。試合を終わらせるチャンスを活かすことができなかったのは残念だった。彼は辛そうだったし、ウィンブルドンへ向けて注意が必要だね。」とワードは喜びを隠せなかった。
２回戦でワードはＡ・ゴルベフ（カザフスタン）を6-2, 6-3のストレートで下したＲ・シュトラー（ドイツ）と対戦する。
その他の試合では、ルー・イェンスン（台湾）がＫ・ベック（スロバキア）を6-4, 6-4で破り２回戦へ駒を進めた。イェンスンは２回戦で第７シードのＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）と顔を合わせる。
この日行われた２回戦では、第５シードのＧ・ガルシア=ロペス（スペイン）がＦ・フォニュイーニ（イタリア）を6-2, 6-2で下す中、Ｉ・マルチェンコ（ウクライナ）が第６シードのＨ・ゼバロス（アルゼンチン）を7-6 (7-2), 6-3で破る金星を飾った。
ガルシア=ロペスは第４シードのＪ・ベネトー（フランス）とＤ・セラ（イスラエル）の勝者と、マルチェンコはアルマグロとイストミンの勝者とそれぞれ準々決勝を行う。
今大会の優勝賞金は６万９３５０ユーロ。
（2010年6月16日10時18分）
準V→2回戦敗退で世界ランク急落 
