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女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン（東京/有明、賞金総額２００万ドル、ハード）は大会２日目の２８日、シングルス１回戦が行なわれ、今大会を限りに現役を引退する杉山愛（日本）が登場したが、第１３シードのＮ・ペトロワ（ロシア）に0-6, 1-2とリードされた時点で体調不良のために棄権、無念の敗退となった。

今大会での引退をすでに発表していた杉山は、試合開始から世界ランク１３位のペトロワに押され、第２セットで自らのサービスゲームを１ゲームだけキープするのが精一杯。わずか３９分で、現役生活最後となるシングルスの試合に自らの手で幕を下ろすこととなった。

今大会最後の日本勢として、主催者推薦で出場のクルム伊達公子（日本）も１回戦に臨んだが、世界ランク３５位のＡ・ウズニアッキ（カナダ）を相手に第１セットを奪う健闘を見せたものの、7-5, 6-7 (2-7), 4-6の逆転で敗れ、初戦突破とはいかなかった。

この日はシングルス２回戦３試合も行なわれ、上位シード陣が登場したが、第１シードのＤ・サフィーナ（ロシア）が予選勝者のＫ・チャン（台湾）に6-7 (5-7), 6-4, 5-7で、第５シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）がＡ・ペトコビッチ（ドイツ）に5-7, 6-4, 3-6でそれぞれ敗れる波乱が起きている。

また、この日のラストマッチに登場した第２シードのＶ・ウィリアムズ（アメリカ）も予選勝者のＡ・パブリュチェンコワ（ロシア）に6-7 (6-8), 5-7のストレートで敗れ、上位陣がことごとく敗れるという波乱の１日となった。

この他のシングルス１回戦の結果は以下の通り。

Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (11) ○-× Ｅ・マカロバ（ロシア）, 7-5, 6-3
Ｓ・ストザー（オーストラリア） (12) ○-× Ａ・グラッチ（アメリカ）, 7-5, 6-0
Ｍ・バルトリ（フランス） (14) ○-× Ｓ・シルステア（ルーマニア）, 6-3, 6-0
Ｉ・ベネソバ（チェコ共和国） ○-× Ｖ・ラッツァーノ（フランス） (16), 3-6, 7-6 (7-5), 6-0
Ｍ・シャラポワ（ロシア） ○-× Ｆ・スキアボーネ（イタリア）, 4-6, 7-5, 6-1
Ｍ・リバリコワ（スロバキア） ○-× Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド）, 6-4, 6-4
Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア） ○-× Ｊ・クレイバス（アメリカ）, 6-3, 6-3
鄭潔（中国） ○-× Ｓ・ミルザ（インド）, 5-7, 6-2, 6-3
Ｓ・ポン（中国） ○-× Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）, 6-3, 6-3
Ｖ・ドゥシェヴィナ（ロシア） ○-× Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ）, 1-6, 7-5, 6-1
Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ） ○-× Ａ・グローネフェルド（ドイツ）, 6-3, 6-1

尚、杉山とクルム伊達はダブルスにもエントリーしており、杉山はハンチュコバとのペアで前日の１回戦を勝ちあがっているほか、伊達はＹ・チャン（台湾）とのペアで準々決勝進出を目指す。

今大会の優勝賞金は３５万ドル。