- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も！

男子テニスツアーのアリアンツ・スイス・オープン（スイス/アリアンツ、賞金総額４５万ユーロ、クレー）は土曜日に準決勝を行い、若干２１歳の予選勝者Ｔ・ベルッチ（ブラジル）が第３シードのＩ・アンドレエフ（ロシア）を6-4, 7-5のストレートで下し、決勝進出を決めた。

世界ランク１１９位のベルッチは今大会絶好調で、これまでに第１シードのＳ・ワウリンカ（スイス）、第６シードのＮ・キーファー（ドイツ）を下してきている。キーファー戦ではリードされていたベルッチだったが、足の故障でキーファーが棄権したため、勝利を手にしていた。

ベルッチとアンドレエフとのランキングの差は９２あり、またアンドレエフは昨年のクレーのクシュタートの大会で準優勝を飾っていたが、ベルッチは今回見事に番狂わせを演じた。

ベルッチは第１セット、第９ゲームでブレークに成功すると、このセットを6-4で先取する。

第２セットではアンドレエフが5-4とすると、第１０ゲームのベルッチのサービスでセットポイントを握る。しかし粘るベルッチは何とかキープに成功して5-5とすると、第１１ゲームでは逆にアンドレエフのサービスをブレーク。最後はしっかりキープし、接戦に終止符を打った。

ベルッチは決勝でＡ・ベック（ドイツ）と対戦する。ベックは準決勝でＭ・ダニエル（ブラジル）を7-6(7-3), 6-3で下した。サービスブレークは第２セットにわずか１回、という緊迫した試合内容だった。

ベックはダニエルよりもサービスエースが少なく、また第１サーブの入りも悪かった。しかし１１ゲームあったサービスゲームのうち落としたポイントはわずか１２ポイントで、ダニエルにブレークを許さなかった。

２３歳で、現在はキャリア最高位の５１位にいるベックは、ベルッチとの対戦は初めてとなる。両者ともにＡＴＰツアーでの優勝はなく、優勝すれば今季５人目のツアー初優勝者リストに名を連ねる。

今大会の優勝賞金は７万１７００ユーロ。