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女子テニスツアーのイスタンブール・カップ（トルコ/イスタンブール、賞金総額２２万ドル、ハード）は２８日、シングルス１回戦残り１０試合を行ったが、第１シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）と第２シードのＰ・シュニーダー（スイス）が敗れる番狂わせの１日となった。

最初に波乱を演じたのはＭ・コリツェワ（ウクライナ）で、ズヴォナレーワを6-2, 1-6, 6-4で下して見事２回戦進出を決めた。第１セットは２度のブレークに成功したクリツェワが先取したが、第２セットになって実力を発揮したズヴォナレーワがサーブで圧倒しセットオールへと持ち込んだ。

勝敗を決める第３セットは、第２サーブで１度もポイントが取れなかったズヴォナレーワをリターンで圧倒したコリツェワが制し勝利を物にした。世界ランク１２７位のコリツェワにとって同７位のズヴォナレーワからの勝利は、自身初のトップ１０選手からの勝ち星となった。コリツェワは２回戦でＴ・バシンスキー（スイス）と対戦する。

もう一人波乱を演じたのはＲ・デ=ロス=リオス（パラグアイ）で、シュニーダーを7-6 (7-3), 2-6, 6-3のフルセットで退けた。第１セットを接戦の末落としたシュニーダーだが、第２セットはデ=ロス=リオスを圧倒。試合はファイナルセットへもつれた。第３セットは安定したサーブでポイントを獲得したデ=ロス=リオスが１時間５５分で勝利を手にした。２回戦では先週ツアー初優勝を飾ったＡ・ペトコビッチ（ドイツ）と対戦する。ペトコビッチはＳ・ザラボバ（チェコ共和国）を6-1, 6-2の圧勝で下しての勝ち上がり。

一方、第３シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）は予選を勝ち上がったＡ・ヤキモバ（ベラルーシ）を6-4, 6-2で、第５シードのＶ・ドゥシェヴィナ（ロシア）も同じく予選上がりのＹ・フェダク（ウクライナ）を6-1, 6-4のストレートで下して順当に２回戦進出を決めた。メディーナ=ガリゲスは主催者推薦のＰ・オズゲンと、ドゥシェヴィナはＭ・カメリン（イタリア）と２回戦で戦う。

その他、第８シードのＬ・フラデカ（チェコ共和国）も主催者推薦のＣ・ブユカケイを4-6, 6-3, 6-0の逆転で退け、２回戦ではＭ・Ｚ・ペスキリッチを6-2, 6-3で倒したＪ・ジョルジュ（ドイツ）と顔を合わせる。

その他の試合では、Ａ・クルベール（ドイツ）が予選勝者のＡ・イドコワ（ロシア）を6-2, 6-3で、予選勝者のＥ・チェハルビッチ（ベラルーシ）がラッキールーザーのＤ・クツォバ（ベラルーシ）を6-4, 7-6 (11-9)で、Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド）がＳ・ボーゲル（スイス）を6-2, 7-6 (7-4)で下し、それぞれ２回戦へ進んだ。

クルベールは第７シードのＯ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）と、チェハルビッチはラドワンスカとベスト８入りを懸けて戦う。クツォバは第６シードで出場予定だったＹ・シュウェドワ（カザフスタン）が右腕の怪我のため棄権を申し入れての本戦出場だったが、その幸運を生かすことはできなかった。

今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。