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男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル（スペイン/バルセロナ、賞金総額１９９万５０００ユーロ、クレー）は２２日、残りのシングルス２回戦を行い、怪我で今季出遅れた第３シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）がＡ・クレマン（フランス）を7-6 (7-2), 6-2のストレートで下すなど、上位シード勢が順当に２回戦を勝ち上がった。

シーズン開幕戦のチェンナイで左足かかとを痛め２回戦を棄権したダビデンコは、その後の全豪オープンを欠場するなどスタートから出遅れていた。インディアンウェルズ、マイアミのマスターズ１０００シリーズも出場を見送り怪我の回復に専念し、先週のモンテカルロではベスト８入りするなど元気な姿を見せていた。

世界ランク８位のダビデンコはこの日、接戦の第１セットをタイブレークで制すると、第２セットは同５７位のクレマンから２度ブレークを奪い２時間弱のストレートで３回戦進出を決めた。ベスト８入りを懸け予選勝者のＳ・ベントゥーラ（スペイン）を2-6, 6-4, 6-3の逆転で下した、第１６シードのＦ・ロペス（スペイン）と顔を合わせる。

また第１シードのＲ・ナダル（スペイン）は、予選から勝ち上がった同７５位のＦ・ジル（ポルトガル）を6-2, 6-2と危なげなく退け、先週のモンテカルロ・マスターズに続く大会５連覇へ好調なスタートを切った。わずか９０分で勝利したナダルだったが「今日よりもっと良いプレーをしなければならない。じゃないと、難しくなるだろう。」と試合内容には納得をしていない様子。３回戦では第１３シードのＲ・ガスケ（フランス）から6-1, 6-7 (2-7), 6-3の金星を挙げたＣ・ロクス（ベルギー）と対戦する。

その他、第２シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）は予選勝者のＮ・ラペンティ（エクアドル）を7-5, 6-3で、第５シードのＦ・ゴンサレス（チリ）もＪ・アカスーソ（アルゼンチン）を6-4, 6-4で、第６シードのＴ・ロブレド（スペイン）も主催者推薦のＧ・ガウディオ（アルゼンチン）を7-6 (8-6), 6-1で、第７シードのＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）もＩ・クニツィン（ロシア）を7-5, 6-4で、第８シードのＳ・ワウリンカ（スイス）もＭ・ヨージニ（ロシア）を7-5, 6-1といずれもストレートで下し３回戦へ駒を進めた。上位８シード選手は１回戦が免除されているため、この日の２回戦が今大会の初戦だった。

３回戦では、ベルダスコがＯ・エルナンデス（スペイン）を6-2, 4-6, 6-3で破った第１５シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）と、ゴンサレスは予選勝者のＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）を7-5, 6-4で倒したＪ・モナコ（アルゼンチン）と、ロブレドは第１２シードのＩ・アンドレエフ（ロシア）と、ナルバンディアンは、Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）との3-6, 7-6 (7-4), 6-3の接戦を制した第１０シードのＮ・アルマグロ（スペイン）と、ワウリンカはＪ・ティプサレビッチ（セルビア）を7-6 (7-2), 6-0で下した第９シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）とそれぞれ３回戦を行う。

残りの試合ではＰ・スタラーチェ（イタリア）が第１４シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）を7-6 (7-5), 2-6, 6-2で退ける金星を挙げた。スタラーチェは前日予選を勝ち上がったＭ・ククシュキンを下した第４シードのＤ・フェレール（スペイン）と８強入りを懸けて対戦する。

今大会の優勝賞金は２８万６０００ユーロ。