男子テニスツアーのＢＡ-ＣＡテニス杯（ウィーン/オーストリア、賞金総額６７万４０００ユーロ、ハード）は月曜日に開幕、初日にシングルス１回戦６試合を行い、上位シード勢として第４シードのＩ・カルロビッチ（クロアチア）が登場したが、元世界ランク１位のＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）に4-6, 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、先週のメッツに続き、早いラウンドで姿を消した。
２ｍ０８ｃｍのカルロビッチはその長身を生かし、この日も１７本のサービス・エースを決めるなど、今季ここまでのサービス・エース・レースでは８６５本と断トツの１位にいるが、同じくサーブが好調だったフェレーロのサービスゲームをブレークすることができず、現在自己最高位の１４位にいながらも、先週の２回戦敗退に続き、上位進出はならなかった。
一方のフェレーロは、第１サーブでは４９本中４２本でポイントを奪い、エースこそ無かったが、元世界王者らしく試合を巧みに操り、カルロビッチとの対戦成績を２勝０敗とした。２回戦ではＩ・リュビチッチ（クロアチア）とＪ・メルツァー（オーストリア）の勝者と対戦する。
この日登場したもう一人のシード選手は、第５シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）で、予選から勝ち上がったＶ・クリヴォイを6-4, 6-4のストレートで下し、順当に２回戦へ進んだ。ベルダスコは相手に握られた３度のブレーク・ポイントを全て跳ね除け、逆に相手のサービスゲームを各セットで１ゲームずつブレークし、１時間３４分で試合に終止符を打った。２回戦ではこの日、Ａ・セッピ（イタリア）を7-6 (7-2), 6-3で退けたＧ・カニャス（アルゼンチン）と顔を合わせる。
その他の試合では、先週のメッツでカルロビッチを下した元世界ランク１位のＣ・モーヤ（スペイン）が、Ｍ・ベレー（ドイツ）を7-6 (7-5), 7-6(8-6)で振り切り、Ｆ・ロペス（スペイン）はＡ・カイエリ（アルゼンチン）を7-6 (7-2), 7-6 (7-4)と、僅差で退けた。予選を勝ち上がったＪ・ヘルニチ（チェコ共和国）は、Ｒ・カラヌシッチ（クロアチア）を4-6, 6-4, 7-6 (7-5)の逆転で破る粘り強さを見せ、２回戦へ駒を進めた。
今大会の優勝賞金は１３万９０００ユーロ。
（2008年10月7日9時58分）
2000年代生まれで男女初の20勝目 
