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（中国、上海）

ＡＴＰツアー最終戦テニス・マスターズ・カップは大会３日目、ラウンドロビン・レッドグループの試合が行われ、Ｒ・フェデラー（スイス）がＡ・ロディック（アメリカ）を4-6, 7-6 (10-8), 6-4で破り予選２勝目を上げた。

ロディックはフェデラーに対しこれまで通算１勝１１敗、ここ最近は７連敗と完全に封じ込められてきたが、今年後半から往年の名選手Ｊ・コナーズ（アメリカ）に師事し確実に調子を上げてきていた。この日もこれまでのストローク一辺倒のスタイルから一転、果敢にサーブ＆ネットに挑戦し王者を追い詰めて見せた。敗れはしたが試合内容に満足しているようで、「今日はあと少しで勝てるところまで行けた。ここ４～５ヶ月で自分がどれだけ成長したかが実感できたよ。今日は勝てなくて残念ではあるけれど、自分の調整具合にはとても自信がついた。」と、話していた。これでロディックは予選１勝１敗となった。

一方、薄氷の勝利を手にしたフェデラーは、「今日のアンディ（ロディック）は完璧だった。特に最初の２セットは凄かった。勝敗はたった１本のサーブの差程度しかなかった。アンディのサーブが良い時というのは本当に手ごわいよ。今日の僕の勝利は辛抱と幸運の賜物だね。」と、ほっとした様子だった。この勝利で、フェデラーは今季獲得賞金が７００万ドルを超えた。

試合は、序盤からロディックのサービス＆ネットが炸裂し完全に王者を翻弄する。まさに思いどおりのプレーで王者を追い詰めたロディックは３回のマッチポイントを握り試合を決めたかに見えたが、そこはさすが王者、簡単には終わらない。結局窮地から第２セットを大逆転で奪取しセットオールとしたフェデラーが、最終セットの主導権を握り勝利をものにした。

現段階で、まだレッドグループの４人とも準決勝進出は確定しておらず、第３試合の結果次第で明暗が分かれる。