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(アメリカ、オハイオ州シンシナティ)
シンシナティ・マスターズ(ウェスタン&サザン・ファイナンシャル・グループ・マスターズ、賞金総額245万ドル)は日曜日決勝が行われ、第9シードのA・ロディック(アメリカ)がJ・C・フェレーロ(スペイン)を6-3, 6-4のストレートで下し、見事今季初優勝を果たした。
昨年10月のフランス・リヨンの大会以来の優勝を手にしたロディックは、勝利が決まった後、リンドナー・ファミリー・テニス・センターのコートを走り回り、観衆と手を打ち合って喜びを分かち合った。またロディックは優勝賞金40万ドルを獲得し、昨年に続いてUSオープン・シリーズ最優秀選手となり、もしUSオープンで優勝すれば獲得賞金が2倍になる。
これでロディックはATPツアー通算21勝となり、マスターズ・シリーズは4勝目、今大会では2003年に次ぐ2勝目となった。ロディックは長い間調子を落としており、今季の決勝進出は先月のインディアポリス大会と今大会のみ。インディアナポリスの決勝では同胞のJ・ブレーク(アメリカ)に敗れ準優勝だったが、その直前に自らの調整役コンサルタントとしてJ・コナーズ(アメリカ)を雇っており、復調の兆しが見えている。インディアナポリスでの準優勝の後は、ロスアンゼルスの大会の準々決勝で負傷により棄権を余儀なくされ、その後のワシントンとトロントの大会は欠場しての今大会出場だった。
「インディアナポリスの大会ではやっと感覚が戻ってきたのに、その後怪我で2週間半プレーができなかった。でも先週はたくさん練習を重ねた。サーブはできなかったけど、ベースラインで練習をしていた。ジミー(コナーズ)と一緒で、それからボールをうまくとらえられるようになって、今大会に向けていい感触を得ていた。」とロディックはここにきて調子も着実に上向いているようだ。
今大会1回戦でロディックはD・ブラッチアリ(イタリア)に大苦戦、あと2ポイントでブラッチアリが勝利という場面が3度あった。ロディックは「あの1回戦で全米オープンに向けてのスケジュールが変わったね。もし1回戦で負けていれば、来週の(ニューヘブンでの)大会でワイルドカード(主催者推薦枠)を取って出場し、調子を取り戻そうとしていたんじゃないかな。でも今は全米オープンに向けて自信があるから、180度違った展開になったね。」と語った。
ロディックはフェレーロとの対戦成績を3勝0敗に伸ばした。2003年の全米オープン決勝でも両者は顔を合わせており、そのときはロディックがストレートで勝利し、唯一となるグランドスラムタイトルを手にしている。
一方2003年の全仏覇者であるフェレーロは、金曜日の準々決勝で第2シードのR・ナダル(スペイン)を下し、準決勝では同胞で第7シードのT・ロブレド(スペイン)を下しての決勝進出だった。フェレーロは2003年のマドリードの大会以来久しぶりの優勝を狙っていた。決勝進出は昨年10月のウィーンの大会以来。
準優勝に終わったもののフェレーロは月曜日に発表される世界ランキングで20位以内にカムバックすることが決まった。2003年には世界ランキング1位を経験したフェレーロだったが、その後度重なる怪我に見舞われ、昨年は98位までランキングを落としていた。
「プレーした試合、倒した相手、プレーのレベルなど、今週得たものはすべて活かしたいね。全米オープンに向けてとても自信がついたよ。」と、フェレーロにとっても収穫の多い週だったようだ。
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