（アメリカ、フロリダ州キービスケーン）
波乱が続いているナスダック１００オープン（男女共催、賞金総額６９０万ＵＳドル）の女子部門で、この日また大番狂わせが起きた。土曜日に行われた２回戦で、前回覇者で今大会第２シードのＫ・クレイステルス（ベルギー）がベテランのＪ・クレイバス（アメリカ）に7-5, 3-6, 7-5で敗れたのだ。
１回戦を不戦勝で勝ち上がっていたクレイステルスにとって、この日は先月のアントワープ大会の決勝でＡ・モレスモ（フランス）に敗退して以来の試合ということが影響したのか序盤から動きが悪く、いつもの切れのあるショットも陰を潜めていた。まさかの敗戦を喫したクレイステルスは、「勝敗は私のプレーにかかっていた。結局私一人がミスを連発してしまっただけのこと。私は試合をたくさんすることで徐々に調子を掴んでいくタイプのプレーヤーだからここ数ヶ月間、思うように試合数をこなせていないというのはマイナス要因なの。」と力なく語っていた。
金星をあげたクレイバスは３回戦で第２７シードのＫ・クーカロバと対戦する。クーカロバは予選勝ちあがりのＴ・ガルビン（イタリア）を2-6, 7-5, 6-1で振り切った。
その他の女子のシード勢負け組には、第９シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）、第１９シードのＮ・デシー（フランス）、第２５シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）、第２９シードのＬ・サファロバ（チェコ共和国）、第３１シードのＳ・ペア（イスラエル）、そして第３３シードのＫ・ペシュキ（チェコ共和国）らがいる。
一方シード勢勝ち組は、第６シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）、第１０シードのＡ・ミスキナ（ロシア）、第１６シードのＡ・グローネフェルド（ドイツ）、第２０シードのＭ・キリレンコ（ロシア）、そして第２２シードのT・ゴロバンら。また第４シードのＭ・シャラポワ（ロシア）もナイトマッチに登場し、森上 亜希子に圧勝したＮ・リー（中国）を6-2, 6-4のストレートで簡単に片付け順当に３回戦に駒を進めた。
【女子２回戦】
Ｍ・シャラポワ (4) ○-× Ｎ・リー, 6-2, 6-4
Ｊ・クレイバス ○-× Ｋ・クレイステルス (2), 7-5, 3-6, 7-5
Ｅ・デメンティエワ (6) ○-× Ａ・タチシュビリ（グルジア）, 6-3, 6-1
Ｅ・ヴェスニナ（ロシア） ○-× Ｆ・スキアボーネ (9), 6-2, 6-3
Ａ・ミスキナ (10) ○-× Ｅ・ビュチコワ（ロシア）, 7-6 (7-2), 6-1
Ａ・グローネフェルド (16) ○-× 浅越 しのぶ, 6-4, 4-6, 6-3
鄭潔（中国） ○-× Ｎ・デシー (19), 2-6, 7-6 (7-3), 6-1
Ｍ・キリレンコ (20) ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-2, 6-1
Ｔ・ゴロバン（フランス） (22) ○-× Ｌ・ドミンゲス=リノ（スペイン）, 7-5, 6-0
Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ） ○-× Ｊ・ヤンコビッチ (25), 6-3, 6-1
Ｋ・クーカロバ (27) ○-× Ｔ・ガルビン, 2-6, 7-5, 6-1
Ｍ・クライチェック（オランダ） ○-× L・サファロバ (29), 6-3, 6-4
Ａ・チャクエタゼ（ロシア） ○-× Ｓ・ペア (31), 6-1, 6-2
Ｍ・カメリン（イタリア） ○-× Ｋ・ペシュキ (33), 6-2, 7-5
Ｖ・クツゾワ（ウクライナ） ○-× Ｍ・ドマホウスカ（ポーランド）, 6-3, 6-2
Ｖ・ラッツァーノ（フランス） ○-× Ｍ・スーハ（スロバキア）, 6-3, 6-3
（2006年3月26日14時00分）
決勝で完敗、涙の準V 
