テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間11日(現地10日)、男子シングルス準決勝が行われ、第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は第1シードのJ・シナー(イタリア)に4-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れ準決勝敗退となり、決勝進出とはならなかった。試合後、ジョコビッチは「完敗だった」と振り返り、「最高の結果と偉業に慣れてしまっているという意味では、それは恵みでもあり、呪いでもある」と語った。
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39歳で世界ランク8位のジョコビッチが同大会に出場するのは6年連続21度目。過去7度の優勝を誇る。
今大会は1回戦で世界ランク102位のウー・イービン(中国)、2回戦で同87位のS・チチパス(ギリシャ)、3回戦で第25シードのA・リンデルクネシュ(フランス)、4回戦で予選勝者で同132位のR・サフィウリン、準々決勝で第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を下し4強入りした。
24歳で世界ランク1位のシナーとの準決勝、ジョコビッチはシナーの強力なサーブに苦しみ、16本のサービスエースと40本のウィナーを許した。リターンゲームではブレークを奪えず、自身のサービスゲームでは10本のブレークポイントをしのぐ粘りを見せたものの、各セットで1度ずつブレークを献上し、2時間20分でストレート負けを喫した。
試合後の会見でジョコビッチは「完敗だった。できることはほとんどなかった。彼は僕より1段階、いやそれ以上に上だった。『おめでとう、素晴らしかった』と言うしかない」と潔く敗戦を認め、シナーを称賛した。
一方で、自身の現状については「昨年は4大会で準決勝に進み、今年も3つの四大大会で決勝1回、準決勝1回という結果を残している。99パーセントの選手にとっては素晴らしい成績だろう。でも僕にとっては良いけれど十分ではない」と語り、「最高の結果と偉業に慣れてしまっているという意味では、それは恵みでもあり、呪いでもある」と率直な思いを明かした。
さらに「周りからは『この年齢でも最高レベルでプレーし、若い選手たちとグランドスラム優勝を争えているのは素晴らしい』と言われるし、それは事実だ。でも同時に、自分自身には常に最高の期待を課してしまう。20年以上抱き続けてきた目標や期待との、自分自身との戦いなんだ」と葛藤を吐露。「そのバランスを取り、もう少し謙虚になることも必要だと思っている」と続けた。
また、「今でも競い合うことは楽しい。ただ、大会までの厳しい準備期間は、身体的な痛みに耐えながら何度も自分を追い込まなければならない」とベテランならではの苦労も口にしつつ、「それでも今大会は身体が本当によく持ちこたえてくれた。ここ2年はほぼすべてのビッグトーナメントで何かしら故障を抱えていたから、それが最大の収穫だ。健康でさえあれば、まだ世界トップ5レベルで戦えると思っている」と手応えを語った。
来年のウィンブルドン出場については「少なくとも、あと1回は戻ってきたい」と話し、「誰かに強制されているわけではない。自分が本当にプレーしたいから続けている。そして、まだできる。これから先どうなるか見ていこう」と前向きな姿勢を示した。
一方、勝利したシナーは決勝で第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは準決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク114位のA・フェリー(イギリス)を下しての勝ち上がり。
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