38歳ガスケ「最高の終わり」

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ガスケ
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テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク166位のR・ガスケ(フランス)は第1シードのJ・シナー(イタリア)に3-6, 0-6, 4-6のストレートで敗れ2回戦敗退となった。今大会での現役引退を表明していたガスケは、コート上で行われたセレモニーで 「夢にも思わなかった。僕にとって最高の終わり方だ」と笑顔で語った。

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38歳で元世界ランク7位のガスケが同大会に出場するのは16年連続22度目。最高成績は2016年のベスト8となっている。

そのガスケは母国で開催される今大会を最後に現役を引退することを昨年10月に表明していた。

世界ランク1位のシナーとの顔合わせとなった2回戦、ガスケは22本のウィナーを決めるなど随所で好プレーを披露したが、シナーからブレークを奪うことはできず、リターンゲームでは5度のブレークを許して力尽き、現役生活の幕を閉じた。

ガスケはジュニア時代から頭角を現し、9歳にしてフランスのテニスマガジンの表紙を飾るほどの実力者だった。15歳でATPツアー最年少勝利記録を樹立し、その後16度のツアー優勝を飾るなど23年以上にわたり活躍し続けた。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにコート上で行われたセレモニーでのガスケのコメントを掲載している。

「このコート、シャトリエ(センターコート フィリップシャトリエ)で世界ランキング1位の選手と対戦できるなんて、夢にも思わなかった。僕にとって最高の終わり方だ。もちろん勝ちたかったけど、今の僕にとってシナーに勝つのは簡単じゃない。彼は世界ランキング1位なんだ」

「僕は生涯を通じて大勢の観客の前でプレーし、全力を尽くして戦った。ローラン・ギャロス(全仏オープン)、全米オープン、ウィンブルドンといった素晴らしいアリーナで、素晴らしい選手たちと対戦できたのは、本当に素晴らしい気分だった。長い間、現役でテニスをプレーできたことは、本当に幸運で、本当にラッキーだった」

「もちろん、素晴らしい思い出はたくさんある。僕は今、引退する。少し不思議な感じだが、生涯ずっとプレーしてきた。でも、これはテニスだ。いつかは引退しなくてはならない」

ガスケは今後のことについても語った。

「少し奇妙な感じだ。明日はストレスがもうないから。回復もトレーニングも、芝でのテニスもない。これは本当に驚きだ。ただ、回復して休まなければいけないと頭の中で言われているだけだ」

「子供の頃やっていたように、プロとしてでなくても、テニスを愛しているから、ただテニスをプレーするためだけにまたテニスをやろうと思っている。たとえやめたとしても、人生はまだある」

「将来、いつ、何をするかは正確には分からないが、友達とテニスをするだけで十分。ただ幸せだ。もうすぐ39歳になるし、やめるとしても今健康でいられるだけで本当に幸運だ。テニスをするのが好きなんだ」

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(2025年5月30日6時35分)
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