男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は日本時間16日(現地15日)、シングルス準決勝が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)は第13シードのJ・ドレイパー(イギリス)に1-6, 6-0, 4-6のフルセットで敗れ準決勝敗退となり、大会3連覇も逃した。
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21歳で世界ランク3位のアルカラスは2023年、2024年と大会2連覇中。3連覇を狙った今大会は、初戦の2回戦で同59位のQ・アリス(フランス)、3回戦で第27シードのD・シャポバロフ(カナダ)、4回戦で第14シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)、準々決勝で第25シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)を下し準決勝に駒を進めた。
23歳で世界ランク14位のドレイパーとの顔合わせとなった準決勝、アルカラスは第1セットで2度のブレークを許し、わずか23分で先行される。
それでも第2セットは立て直しドレイパーを圧倒したアルカラス。3度のブレークを奪い1ゲームも失わずに1セットオールに追いつく。
しかしファイナルセット、第3ゲームで先にブレークを許したアルカラスは、第7ゲームで2度目のブレークを奪われ後がなくなる。第8ゲームで1度はブレークを返したものの、反撃はここまで。第10ゲームをドレイパーにキープされ1時間44分で力尽きた。
アルカラスは今大会でR・フェデラー(スイス)とN・ジョコビッチ(セルビア)に次ぐ大会史上3人目となる3連覇を狙っていたが、偉業達成とはならなかった。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載している。
「いつも言っているが、自分自身に集中し、自分のプレーに集中しなければいけない。今日は自分よりも相手のレベルやプレーを気にしていたと思う。自分よりも相手のことを考えていると、大きな問題になる」
「今日はそうなってしまった。朝から彼(ドレイパー)のプレーのことを考えていた。彼は本当にタフで、堅実だし、フィジカルな試合になるからね」
「今日は僕にとって難しい日だった。練習もうまくできなかったし、コート上で調子が悪かった。ウォーミングアップでもミスが多くて、ショットの感覚がなかった。試合にベストな形で臨めなかった。だから試合前の練習でも、1日中緊張していた」
「これは手痛い。どんな試合も負けたくないけど、この試合は僕にとってさらに特別なものだったと思う」
それでもアルカラスは、今回の勝利により次週更新の世界ランキングで初のトップ10入りを果たすドレイパーへの賛辞も口にした。
「彼はトップ10にふさわしい。マスターズ1000の決勝に出場するのに値する。彼のレベルに疑いはなかったから、彼のことについてはうれしい。彼は長い間その地位を維持する準備ができている。彼は大きなイベント、大きなトーナメントでプレーする準備もできている」
一方、勝利したドレイパーは決勝で第12シードのH・ルーネ(デンマーク)と対戦する。ルーネは準決勝で第5シードのD・メドベージェフを下しての勝ち上がり。
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