テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は28日に女子シングルス1回戦が行われ、第2シードのA・サバレンカが世界ランク39位のM・コスチュク(ウクライナ)を6-3, 6-2のストレートで破り、5年連続の初戦突破を果たした。ベラルーシ国籍のサバレンカは試合後の記者会見で「戦争を支持していない」と強い口調で述べた。
>>【動画】試合前に写真撮影が行われなかったシーン<<
>>サバレンカ、日比野ら全仏オープン組合わせ<<
ベラルーシ国籍のサバレンカとウクライナ国籍のコスチュクによるセンターコート「フィリップ・シャトリエ」のオープニングマッチとして行われたこの試合は、試合前に通常行われる写真撮影をすることなく、張り詰めた空気の中でスタートした。
この試合の第1セット、第5ゲームでサバレンカはコスチュクにブレークを許したものの、第6ゲームから4ゲームを連取し先行する。
続く第2セット、ファーストサービス時に74パーセントの確率でポイントを獲得したサバレンカは順調にキープを重ね、リターンゲームでは2度のブレークに成功。最後はフォアハンドのウィナーを決め、1時間11分で5年連続の初戦突破を果たした。試合後に両者が握手を交わすことはなかった。
勝利したサバレンカは2回戦で予選から出場している世界ランク214位のⅠ・シマノビッチと対戦する。シマノビッチは1回戦で同97位のP・ウダディ(ハンガリー)を逆転で下しての勝ち上がり。
試合後の記者会見でサバレンカは「戦争を支持していない」と強い口調で述べた。
「戦争については何度も何度も言っているように、ロシアのアスリートもベラルーシのアスリートも含め、この世界では誰も戦争を支持していない。誰1人として。戦争を支持できるわけがない。普通の人は絶対に誰も支持しない。なぜ私たちは大声でそのようなことを言わなければならないのでしょう。これは1+1=2みたいなものよ」
「もちろん私たちは戦争を支持していない。もしそれ(発言すること)が少しでも戦争に影響を与えることができるのであれば、あるいは戦争を止めることができるのであれば、私たちはこれを実行するでしょう。しかし残念ながら、戦争は私たちの手には負えない。これがウクライナに関する私の意見」
当然のように戦争には反対しているがどうすることもできないという想いが強く表れた会見となった。
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