全仏OP展望 23度目Vか新王者誕生か

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ジョコビッチ
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28日に開幕した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)男子シングルス。同大会14度の優勝を誇る「クレーキング」R・ナダル(スペイン)がいない今大会の展望を読み解く。

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まず今大会最大の注目点はナダルの欠場により新チャンピオが誕生するか、もしくはナダルと並び男子シングルスで四大大会歴代最多タイ22回の優勝を誇るN・ジョコビッチ(セルビア)が23回目の優勝を果たし、優勝回数で歴代単独1位となるかという点だ。

全仏オープン新王者候補の筆頭は世界ランク1位で20歳のC・アルカラス(スペイン)。今シーズンは怪我の影響で全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を欠場し出遅れたものの、復帰後はBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)とムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)で優勝するなどすでにタイトルを4つ獲得している。

そしてもう1人注目すべきは、アルカラスと同い年で同6位のH・ルーネ(デンマーク)。ランキングは現在の6位がキャリアハイで、今季は4月にロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で準優勝を飾ると、翌週のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)で優勝。さらに今月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)ではジョコビッチを準々決勝で破り準優勝を果たすなど、クレーコートで結果を残している。

ジョコビッチは今シーズン全豪オープンで優勝を飾ったものの、クレーシーズンに入ってからは3大会連続で優勝を逃した。しかし、全仏オープンで2度の優勝経験があり、5セットマッチのグランドスラムで圧倒的な強さを誇ってきたジョコビッチが、経験値では他の選手と比較して分があると言わざるを得ない。

ドローを見るとアルカラスとジョコビッチが同じトップハーフに入っており、両者勝ち進むと準決勝で激突する。トップハーフには2人のほかに2021年大会の決勝でジョコビッチ相手に2セットアップから逆転負けを喫したS・チチパス(ギリシャ)も入っている。

一方ボトムハーフにはルーネと、前哨戦のBNLイタリア国際で優勝し、苦手と公言してきたクレーコートを克服しつつある世界ランク2位のD・メドベージェフが入っている。また、昨年準優勝のC・ルード(ノルウェー)、アルカラスとルーネに並び若手で注目されているJ・シナー(イタリア)が名を連ねる。

今大会後に世界1位の座に就く可能性があるのはアルカラス、メドベージェフ、ジョコビッチ、チチパス。この4人は優勝と共に世界1位の座も目指すこととなる。

2週間の激闘の末タイトルを獲得するのは誰になるか。そして全仏オープン後に世界1位の座についているのは誰になるのか、注目される。

なお男子の日本勢では、第27シードとして西岡良仁と同112位のダニエル太郎が出場する。

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(2023年5月28日18時39分)
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