右手負傷のメド「裂けちゃった」

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4強入りを決めたメドベージェフ
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男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は15日、シングルス準々決勝が行われ、第5シードのD・メドベージェフが第23シードのA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-3, 7-5のストレートで破り、公式戦マッチ18連勝を果たしてベスト4進出を決めた。試合後には「本当に満足している」と充足感を語った。

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両者は3度目の顔合わせでメドベージェフの2勝。直近では先月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)の1回戦で対戦しており、メドベージェフが4-6, 6-2, 6-2の逆転勝ちを収めている。世界ランク6位で27歳のメドベージェフは先月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)と3週連続でツアーを制覇。

今大会は初戦の2回戦で世界ランク48位のB・ナカシマ(アメリカ)、3回戦で同85位のI・イヴァシカ、4回戦で第12シードのA・ズベレフ(ドイツ)を下し大会初の8強入り。ズベレフ戦では右足首を負傷し痛めたが、問題なく準々決勝に出場できた。

この試合、第2ゲームで先にブレークしたメドベージェフはファーストサービスが入ったときに100パーセントの確率でポイントを獲得。セカンドサービスでも4ポイントしか失わずブレークチャンスを作らせずに第1セットを先取する。

第2セットは互いにチャンスを握るもサービスゲームのキープが続くなか、第7ゲームのダビドビッチ フォキナのサービス時では、メドベージェフが転倒し右手の親指を負傷し出血。メディカルタイムアウトを取得する。第8ゲームでも出血が止まらず再びメディカルタイムアウトを取ると、0-40とピンチを迎えるが、ここからポイントを連取して凌ぎキープ。メドベージェフは粘りのプレーが続く展開となる。第11ゲーム、リターンゲームでメドベージェフは0-40と絶好のチャンスを握ると、最後はフォアハンドのパッシングショットがネット前に詰めてきたダビドビッチ フォキナのミスを誘い均衡を破るブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームをキープし1時間46分で勝利した。

メドベージェフは第2セットで6度のブレークチャンスを握られるも驚異的な粘りでセーブ。最後はチャンスをものにしてマッチ18連勝を飾った。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはメドベージェフのコメントが掲載されている。

「(ズベレフ戦で負傷した右足首は)ウォーミングアップの時は、かなり痛かった。そこから足首があまり痛くならなくてよかったよ。プレーするつもりだったし、トライするつもりだったんだ。でも、ウォーミングアップでうまく動けなかった。できるだけ長く温めるようにして、痛み止めを1錠飲んだからそれが効いたのかもしれない。実際、試合中はどんどん調子が良くなっていったよ」

「右手の傷は切り裂けちゃったね。全開のような状態だった(笑)。あまり料理をしないからこんな風に包丁で切ることはないけど、驚いたよ」

準決勝では第14シードのF・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。ティアフォーは準々決勝で第9シードのC・ノリー(イギリス)をストレートで下しての勝ち上がり。

ティアフォー戦についてメドベージェフは「彼は素晴らしいプレーをしている。フランシス(ティアフォー)はとても気合いが入っていて、熱血漢だから、調子のいい日は誰にでも勝てる。彼はノヴァーク(ジョコビッチ)やラファ(ナダル)も倒すことができるだろうね。実際、彼は全米オープンでラファを破っているしね。この対決を制するために、僕はベストを尽くさなければならない。それは決して簡単なことではなく、自分の最高のテニスを披露して、このような素晴らしい相手に勝てるように努力しなければならないんだ」と語った。




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(2023年3月16日10時31分)
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