男子テニスの
錦織圭は11日に開催されたイベント「錦織圭 x JAL Special Tennis Lesson」(会場:テニススクールGODAI 横浜・港北)に登場し、第1部では60名が参加したジュニアテニスクリニックを行い、第2部のトークショーでは現在のコンディション、注目している選手、今後の目標などを語った。
第1部のジュニアクリニックでは冒頭に錦織によるデモンストレーションが行われ、軽快なフットワークでストローク、ボレーそしてサーブを披露。その後60名のジュニアが10グループに分かれて、順番に錦織と1対1のラリーを行った。
第2部のトークショーの冒頭では、第1部のジュニアクリニックについて「これだけ時間をしっかり取ってできたので、楽しかったです」とコメント。自身もジュニア時代にプロ選手のクリニックに参加した経験があるか問われると、「9歳〜10歳ぐらいの時に地元の島根県から、鳥取県で行われたプロ選手のテニスクリニックに参加して、それが刺激になったことは今でも覚えています」と答えた。
現在のコンディションに話が及ぶと、「良くはなっています。最近やっとラリーができるようになって動けるようになってきたので。股関節は治って。ちょっと足首だったり色んなところの怪我があり、手術には至ってないですけどゆっくり治している最中なので。(ツアー復帰は)もうちょっとかな、と思います」とツアー復帰に向けて前進していることを明かした。
ツアー復帰後に対戦してみたい選手を問われると、世界ランク2位の
C・アルカラス(スペイン)の名前を挙げた。「1位にもなったアルカラス選手は、今までのテニスとは違うな、というのは見ていて感じます。パワーと打てるショットの幅はこれまでの選手より広くて力強いので、新しいと思います」
注目している日本人選手については「西岡(良仁)くんと
ダニエル太郎くんが引っ張っていくんじゃないかと感じています。若手では望月(慎太郎)くん、最近調子の良い(綿貫)陽介くん。もう少し欲を言えば、ジュニアの強い選手が出てくると嬉しいですけど、またトップ100に何人か入れることがあれば嬉しいですね」と言及。
また1月に現役を引退した車いすテニスで元世界ランク1位の
国枝慎吾の存在について「大きかったですね」と語る。
「最近特に僕が日本にいることが多くて、ナショナルトレーニングセンターで同じ場所で練習をするときは彼の練習を見ていますが。他の選手とは練習中の気合が違うし、(現役を)やめる直前の練習でもすごい緊迫した感じで150%ぐらい出しているような圧、気迫を感じたので、その辺りは王者になる選手は違うな、というのと。人間味もある方ですし、話せば普通ですがコート上では強くなれる姿も勉強になると感じていて、尊敬しています」
トークショー後は、ジュニアクリニック参加者からの質問コーナーが行われ、錦織がジュニアからの質問に回答。その後、錦織直筆サイン入りグッズが当たる抽選会が行われた。
錦織は最後に、今後の目標を「僕自身はなるべく早く戻ってこれるようにリハビリを頑張ってまたテレビで見てもらえるように頑張ります」と語った。
「10月に(木下グループ)ジャパンオープンも有明でありますし、良かったら見に来て下さい。今日はありがとうございました」
>>第1部 錦織圭ジュニアクリニック<<
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