ジョコに「ただただ感心」

ゲッティイメージズ
(左から)ジョコビッチとイバニセビッチ氏
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝で幕を閉じ、今年は第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-3, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)のストレートで破り、10度目の大会制覇と22度目の四大大会優勝を果たした。ジョコビッチのコーチを務める元世界ランク2位のG・イバニセビッチ(クロアチア)氏は試合後の会見で「どう表現したらいいのかわからない」と称賛を口にした。

>>【動画】ジョコビッチ 10度目の全豪OP優勝を決めた瞬間<<

35歳のジョコビッチは今大会、前哨戦で負った左脚の太もものけがを抱えながら序盤戦を戦い、テーピングを巻き出場。メディカルタイムアウトを取得しながら勝ち進んできた。決勝ではチチパス相手にストレートで勝利しR・ナダル(スペイン)に並ぶ四大大会22度目の制覇を達成した。

2019年7月からジョコビッチを指導し、計19個のトロフィーを獲得してきたイバニセビッチ氏は全豪オープン決勝後の会見で「僕は8年か9年前に、ノヴァーク(ジョコビッチ)とラファ(ナダル)がロジャー(フェデラー)を超えると言ったんだ。みんな僕のことを不思議そうな目で見ていたよ。でも、彼らは22個ずつタイトルを取った。2人の信じられないようなライバル関係がテニスにもたらしたものは大きい」とコメント。

「僕は楽しみにしているんだ。正直なところ、2人がとても健康的であることを期待しているし、そうなれば、戦いはすぐそこだ。そして、若い選手たちはこっそり裏口を見つけ出して何かやろうとするだろう。でも、やはりこの2人が最後に取るべきものを取るんだ」

「僕たちは、いつも若い選手について話している。彼らがいることはテニス界にとって素晴らしいことだし、テニスの未来にとっても素晴らしいことだよ。でも、まだこの2人の戦いは続いているんだ。ここはノヴァークのホームコートで、次はラファのホームコート。22勝同士の戦いだ。アルカラスたちは信じられないような選手たちだよ。でも、もしラファが全仏オープンのコートに立てば、僕にとっては常に彼が優勝候補になる」

また、ジョコビッチが負傷状態から徐々に回復していく様子は驚くべきことだと語っている。

「毎日のようにプレーしているのにどんどん良くなっていくのは、ただただ感心するばかりだった。けがをしてしまったから、もっとアグレッシブになる必要があったんだ。彼はその状態からさらにステップアップして、信じられないようなフォアハンドを叩き出していた。彼の人生において、この2週間のフォアハンドは最高だった。つまり、彼があれ以上のフォアハンドを打つのを見たことがなかったんだ。彼は狙って成長していたんだよ」

「ジョコビッチは信じられないような選手だ。どう表現したらいいのかわからない。すべてを見たと思っていたのに、これだからね(笑)。おそらく、これからも新しい何かを見ることになるだろう。彼がコート上で感傷的になっていたのは知っている。でも、そんなことは関係ない。僕らも話すし、彼も話す。でも、彼がどうやってトーナメントを勝ち抜いたか、良いテニスの時もあれば、悪いテニスの時もあったけど、そんなことより、彼は全豪オープンで10勝した事実がある」

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(2023年1月30日15時16分)
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