チチパス 世界1位かかる決勝へ

ゲッティイメージズ
第3シードのチチパス
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は27日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードのS・チチパス(ギリシャ)が第18シードのK・ハチャノフを7-6 (7-2), 6-4, 6-7 (6-8), 6-3で破り、大会初の決勝進出を果たした。試合後には「次はより大きな意味を持つ決勝戦になる」と語った。

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6年連続で6度目の全豪オープン出場となった24歳のチチパスは、これまで2019年、2021年、2022年に記録したベスト4進出が最高成績となっている。

この日の第1セット、チチパスは序盤第4ゲームでブレークを奪ったものの直後の第5ゲームでブレークバックを許す。その後互いに1度ずつブレーク奪い合うとタイブレークに突入。チチパスは3度のミニブレークに成功し、55分で先行する。

第2セットは互いにサービスゲームのキープが続き中盤へ。ゲームカウント4-4で迎えた第9ゲーム、チチパスはロングラリーでポイントをものにブレークチャンスを握ると、最後はハチャノフのフォアハンドがアウトとなりブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームをキープしセットカウント2-0と勝利に王手をかける。

第3セットでも主導権を離さなかったチチパスは第3ゲームで先にブレークすると、その後も安定感のあるサービスゲームを披露し挽回のチャンスを与えず終盤へ突入。しかし、ゲームカウント5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックを許しタイブレークへ。流れがハチャノフに傾きかけたが、先にミニブレークに成功し、6-4と2度のマッチポイントを握る。しかしこれを凌がれイーブンとなると、強烈なフォアハンドウィナーを決められ2-1と反撃にあう。

それでも第4セット、第2ゲームで先にブレークに成功しリードすると、サービスゲームではファーストサービスが入ったときに89パーセントの高い確率でポイントを獲得。最後までブレークを許すことなく試合を締め、3時間21分で熱戦をものにした。

2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来となるグランドスラム2度目の決勝進出となったチチパスは、決勝で第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランク35位のT・ポール(アメリカ)の勝者と対戦する。

また、チチパスは決勝戦で勝利すると、翌週更新の世界ランクで自身初の世界ランク1位になることが確定する。

試合後にはそのことに触れ「より大きな意味を持つ決勝戦になる」と語った。

「こういう瞬間のために僕は頑張ってきたんだ。このような決勝戦ができること、それに、単なる決勝戦ではなく、次はより大きな意味を持つ決勝戦になる。グランドスラムの決勝で、世界1位の座を争っているんだ。いつかナンバー1の座を獲得することは、子どもの頃の夢だったんだ。あと少し。このチャンスが、他の場所ではなく、ここオーストラリアで訪れることに意義があるから、うれしく思っているよ」

一方、敗れたハチャノフは四大大会初の決勝進出とはならなかった。

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(2023年1月27日17時21分)
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