ドルゴポロフ「武器に慣れた」

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元世界13位のアレクサンドル・ドルゴポロフ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスで元世界ランク13位のA・ドルゴポロフ(ウクライナ)は16日にSNSを更新。母国ウクライナにロシアが侵攻している状況でどのような時間を過ごしているのかを明かした。

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2018年のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATPマスターズ)での初戦敗退がキャリア最後のツアー大会となったドルゴポロフは2021年5月に引退を表明。現役時代には2017年のアルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、ATP250)決勝で錦織圭を下して優勝するなど、キャリアで3勝をあげた。

同日にツイッターで「昔はラケットとストリング。今はこれ」と銃や防弾チョッキの写真を投稿していたドルゴポロフ。




インスタグラムではロシアの侵攻に関する状況を次のように事細かに記した。

「この戦争は、僕をトルコに閉じ込めた。僕は戦争が始まる1日前にトルコに到着し、妹と母をそこに連れていった。なぜなのか?世界のあらゆる情報機関から多くの情報がもたらされ、国内で大きな不信感が広がった。そして僕はキエフや国全体を攻撃する大きな戦争が起きる可能性があると理解した。そこで僕は数日から一週間の間に何が起こるのか、と自問した」

「僕は自分も含めて大パニックになることを理解していた。そして、この地獄の始まりの日に世界中に真実を知らせ、母国の軍隊のための資金を集めることが僕自身のの最高の使い方であり、家族を救うことだけに時間を費やすことではないと理解した。ほんの数日で、僕と僕の愛するウクライナ人は情報の世界を完全に破壊され、誰が正義で誰が侵略者なのか、判断できる者はいなくなった」

「その頃、僕はすでに射撃の練習を始めていた。幸運なことに、元軍人が5~7日間、僕に教えてくれた。彼らは僕の目標を聞くと、本当に喜んで助けてくれた。僕は1週間でランボーにはなれなかったけど、武器の扱いにはかなり慣れた。落ち着いた練習環境で25メートルから5回中3回は頭撃ち抜くことができるようになった」

「練習をしながら戦場につく準備をしていたら、アメリカからウクライナに行く予定の仲間が何人か見つかり、準備が整ったところで旅立った。母国のために防弾チョッキを身に着け、ザグレブに飛び、必要なものを全部買った。熱単眼鏡なんかもね。そして、ポーランドからウクライナに入り、ようやくキエフに到着した」

「ここは僕の故郷。そして僕たちは、そこにいる全ての人と共に守る。ここにいるすべての有名人に感謝し、敬意を表す。たくさんの尊敬と狂った独裁者の圧力の中で、この国がいかに団結しているかを僕は誇りに思う」

「真実は僕たちの背後にあり、ここは僕たちの土地なんだ。僕は母国の勝利まで、そして勝利後もキエフに留まる。ウクライナに栄光あれ」


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(2022年3月17日15時18分)
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