男子テニスのアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)は日本時間29日(現地28日)、シングルス決勝が行われ、世界ランク86位の
西岡良仁が第4シードの
J・トンプソン(オーストラリア)を4-6, 7-6 (7-2), 6-2の逆転で破り優勝。2022年10月のユジン韓国オープン(韓国/ソウル、ハード、ATP250)以来、約1年10ヵ月ぶりとなるツアー3個目のタイトル獲得を果たした。
>>西岡vsトンプソン、アトランタOP決勝1ポイント速報<<>>【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー<<>>西岡 良仁らアトランタOP組合せ<<28歳の西岡は今大会、1回戦で予選勝者で世界ランク115位のZ・スワイダ(アメリカ)、2回戦で同97位の
M・マクドナルド(アメリカ)、準々決勝で第3シードの
F・ティアフォー(アメリカ)、準決勝で同64位の
A・リンデルクネシュ(フランス)を下し、昨年9月の珠海選手権(中国/珠海、ハード、ATP250)以来 約10ヵ月ぶりにツアー大会の決勝に駒を進めた。
決勝戦の第1セット、両者ピンチを招きながらもサービスゲームのキープを続け終盤へ。ロングラリーのポイントが多くなるなか、西岡は第9ゲームで40-0からブレークを許しゲームカウント4-5とリードされると、トンプソンのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでブレークバックできず先行される。西岡は第1セット、リターンゲームでわずか2ポイントしか奪うことができなかった。
挽回を期す第2セット、西岡は第5ゲームで3度のブレークポイントを握られるピンチを迎えたがこれを凌ぎキープすると、第6ゲームではブレークチャンスが。しかし、ここをトンプソンのサービスエースで凌がれ互いに好機をいかしきれない。ゲームカウント5-4で迎えた第10ゲーム開始前には雨による悪天候により中断し、約1時間後に再開された。
しかし、再開直後に3ポイント消化した段階で再び雨が。選手は2人とも急いで荷物をまとめコート裏へ引き上げていった。そこから約5時間の中断を挟み、試合再開は現地23時30分に。観客も少なくなってしまったなか両者が夜のアトランタに再入場した。
ゲームカウント5-4、西岡の30-15から再開された決勝戦、その後も互いにブレークが生まれずタイブレークに突入。西岡は先にミニブレークを奪い主導権を握ると、そのリードを守り切りセットカウント1-1に追いついた。
現地時間0時となり始まったファイナルセット、勢いに乗った西岡はミスを重ねるトンプソンに攻め込み第1ゲームでいきなりブレークに成功。第4ゲームでは3本のブレークポイントを握られるも抜群のコートカバーでこれをセーブしキープ。すると西岡は第5ゲームでブレークチャンスを手にすると、最後はバックハンドのウィナーを決め2度目のブレークを奪い2ブレークアップとリードを広げた。
その後も流れを渡さなかった西岡は挽回を許すことなく、試合時間2時間40分、中断を含めると約8時間40分を要した一戦を勝ち切った。
西岡は2018年9月の深セン・オープン(中国/深セン、ハード、ATP250)でツアー初制覇し、2022年10月のユジン韓国オープンでツアー2勝目を達成。今大会の優勝は
錦織圭のツアー12勝に次ぐ日本人男子2人目となるツアー3勝目となった。
一方、敗れたトンプソンは今年2月のミフェル・テニス・オープン by テルセル・オッポ(メキシコ/ロスカボス、ハード、ATP250)に続く、ツアー2勝目とはならなかった。
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